【北ア】黒部/丸山中央山稜

また×3のS木です。

GWの後半は北アルプスの黒部/丸山中央山稜に行ってきました。

メンバー:K宮(L)、S木

5/3(土)
6:00 扇沢 → 7:00 黒部ダム 7:25 → 11:28 内蔵助平 11:53 → 13:05 丸山中央山稜稜線 → 14:10 テン場(2100m付近)
5/4(日)
5:15 テン場 → 10:30 2725m地点 10:45 → 11:27 最後の岩場の取付 → 14:06 富士ノ折立 → 15:50 一ノ越 → 16:45 雷鳥沢キャンプ場
5/5(月)
7:00 雷鳥沢キャンプ場 → 8:00 室堂

丸山中央山稜04

 

えー、バテました。
元々の計画は丸山中央山稜から富士ノ折立に抜け、真砂尾根下降というもので、5/6(火)に下山して帰宅のはずでした。が、5/5(月)の天候が崩れるとわかっていたので、5/4(日)のうちに真砂尾根のある程度まで下降する必要があったんですが…
稜線に抜けたのが14時過ぎでは無理と判断し、エスケープルートで帰ってきました。けど、丸山中央山稜はめちゃくちゃ面白いルートでしたね。春山を存分に堪能できました。(K宮さん、ありがとうございました)

 

■5/2(金)
新宿23:54発のムーンライト信州でいざ北アへ。周りは山の人がほとんどで一部鉄道ファンがいるような感じ。自分は車での山行がほとんどなので電車で夜に出発するのは初めてである。気分は「○曜どうでしょう」ですな。

 

■5/3(土) (晴れのち雨)
5:10に信濃大町駅に到着。すぐにバスに乗り扇沢へ。扇沢からトロリーバスに乗って7時に黒部ダムに到着。準備をして出発する。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

内蔵助平までは自分たちも含めて3パーティー入っていた。途中悪いところがありロープを出したが、それ以外は順調そのもの。天気もよくて暑かった。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

途中の丸山東壁。いつかは登ってみたい。(一緒に登ってくれる方、募集します)

 

11:30頃に内蔵助平に到着。ここで1パーティーは別れて2パーティーとなる。ここから丸山中央山稜の稜線にでるまででバテた。別パーティーの人と協力しながらラッセルして(といっても深くはないのだが)稜線に抜ける。この辺りから雨が降り出してきた。
この時点で13時。明日のことを考えると少しでも高度を稼いでおきたい。が、雨も強くなってきたし、何よりも疲れたので2100m付近に良いテン場があったのでそこでテントをはる。テントを設営している間に雨が強くなりかなり濡れてしまった。幸い気温はそんなに低くないので寒いということはなかったが、濡れたところが冷たかった。
この日は寝不足だったので19時頃には寝ていたと思う。

 

■5/4(日) (晴れのち曇り)
2:15に起床。雨は止んでおり風もない。5:15に出発。天気は最高である。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

テン場でとった朝日の写真

 

ここからがしんどかった。先週の白馬と違い今回は全荷である。途中からトレースもなくなり(まぁ、これは良かったのだが)ペースが全く上がらない。少し歩いては少し休むというのを繰り返す。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

2500mぐらいからロープを出す。徐々に雲もでてきて風も出てきた。天候が悪くなるといやなのでなるべく早く稜線に抜けたいのだがかなり手こずった。おそらくK宮さんだけならもっと早く抜けていたと思う。遅くなったのは自分の未熟さゆえ。ロープワークでもたもたし余計な時間を使ってしまった。(反省)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

でもって、なんとか2725mのピークに到着。ただ、すでに時間は10:30である。ここで真砂尾根を下るのを諦めて、エスケープすることを決めた。

ただいよいよ最後の岩稜帯を抜ければ稜線に抜けると思うと気合も入るもんである。ペースは上がらないが少しだけテンションは上がってきた。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

最後の岩稜帯。大きさが伝わらないのが残念。高さは100m位だと思う。

 

ここから最後までほとんどK宮さんがリードした。どこでも登れそうだが、途中ランニングがとれるかも分からないし、ルーファイのミスも怖い。難しそうには見えないが間違いは許されない場面なので慎重に行かないといけない。実際難しくはなかったが疲れた体に重い荷物である。ミスしないようにかなり気を使ったところだった。
で、これを抜けて終わり。と思ったら最後にまだありましたよ、岩が。
しかも今までで一番立っているし。なんじゃこりゃ、という感じでしたね。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

で、これを抜けてリッジを渡ったら富士ノ折立でした。いやいや、ホントに疲れましたよ。しかしやったりましたよ。でもって残念でしたよ。と言うのは疲れてて写真撮るの忘れました。もう間抜けとしか言い様がない…

後は下山するだけなのだが、テン場をどうするか決めないといけない。とりあえず一の越に向かったのだがテントを張れないので結局雷鳥沢キャンプ場に向かった。
ここは昨日とは打って変わって大賑わいでして。この日は酒飲んで、酒飲んで、酒を飲んでぐっすり眠りました。

 

■5/5(月) (雪/雨)
朝起きたらやはり天気は良くなかったです。
この日は特に報告することはないですが、東京で地震があったとラジオでやってましてちょっとびっくりしました。ただ、大きな被害はなかったようなのでよかったです。

とにかくもっと鍛えないとイカンなと痛感させられた3日間でした。
一方でめちゃくちゃ充実した山行でしたね。改めてK宮さん、ありがとうございました。

 

■補足
今回の山行は計画通りには行けませんでしたが、下山後、山の事故がたくさん報道されていたのを見ると、あそこで真砂尾根ではなくてエスケープしたK宮さんの判断は正しかったんだと痛感しています。やはり無事に下山することが一番大切なことですし、安全なクライミングを心がけたいですね。

【北ア】黒部/丸山中央山稜」への1件のフィードバック

  1. Kいそ

    おーっ!
    エンジョイされましたね。
    的確な判断もナイスですね。
    お疲れさまでした。

    返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>