八ヶ岳東面/天狗尾根から真教寺尾根下降

双子尾根の前に、またまた古い山行報告です。あしからず。

ゴールデンウィークのトレーニングで行きました。最近クライミングから遠ざかっているのでやさしい岩稜・岩峰のあるルートを計画をした。

山行日   4月12日(土)~13日(日)

コースタイム

4/12(土) 美しの森駐車場/7:10発⇒出会小屋/9:15~40⇒尾根上2360m地点/12:05⇒幕営地点▲2650m/15:00着(大天狗を越えた所の鞍部)

4/13(日) ▲5:50発⇒登山道2745m/6:40⇒赤岳山頂/7:40~50⇒真教寺尾根下降点/8:00⇒牛首山/10:40~11:00⇒賽ノ河原/11:40⇒たかね荘/12:30着

装備重量   ピッケル・アイゼン含む全重量 25kg

メンバー  K宮 単独

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赤岳東稜か県界尾根に行くという登山者のタクシーに清里駅から相乗りさせてもらう。美しの森駐車場では二人パーティーが準備をしていた。車も少なく閑散としている。この静けさが何とも言えない東面の良さであり魅力でもある。

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中央のピークが権現岳で右のピークが旭岳である。さすがに雪が少ない。普通この時期には行かない。例年、遅くても雪の多い3月末までだ。今冬は人生の節目と重なり、思うようなトレーニング山行が出来なかったので、今回の山行となった。

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写真手前の岩峰は、30mの岩壁と、後ろに重なった大天狗の岩頭部か? 右奥の白い峰が赤岳山頂である。

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標高2500m位のカニのハサミ、幕営適地はこのあたりまでか? 尾根上には適度に締まった雪があり、ラッセルも無く、歩きやすかったので予想よりも早めに着いた。経験からこの先に幕営適地は無かったと思われたが、時間も早いし赤岳山頂まで頑張ってテント張っても良いし、冬でもないので適当にテント被ってのビバークでも良いかと先に進む。駐車場にいた二人パーティーは同じルートだった。森林限界手前で早めの幕営としたようだ。

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カニのハサミを上から見下ろす。

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大天狗裏の鞍部でテント張る。風が強いと厳しいが1~2人用が何とか収まった。ピークは赤岳山頂。ここまでも、尾根上には適度に締まった雪が続き快適、岩場には雪が全然付いてない、傾斜の強い岩壁では、荷物を担いでの突破に多少の不安があったので空身で登りロープをフィックスし登り返した。

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テント場からの夕日。

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小天狗、左から巻くように岩稜・雪壁を登る。手前鞍部にはカモシカがいて、しばし睨み会いとなった。根負けしたのはカモシカで左の崖を飛ぶように駆け下りていった。

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上から見た小天狗。この先は雪稜を登山道へ。登山道には権現岳からの二人パーティーがいた。

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登山道に出てホットする。でも今回の核心は真教寺尾根の上部2~3ピッチである。特に降り口の急な雪壁である。アルパインは山頂を踏んでなんぼと思っているのでとりあえず赤岳山頂に向かう。雪と岩が交互に出てくる。山頂は西面からの登山者で溢れていた。知り合いとも会う。天狗尾根で出会った人は二人パーティーだけだった。

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赤岳山頂からの富士山。何処で見ても絵になる山ですね。

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核心と思われた真教寺尾根降り口の急な雪壁は、雪が少なく通常の半分位の長さで登りのトレースがあったので助かった。でも今山行で一番緊張した部分であった。この後も2ピッチ程緊張を強いられる急な雪壁の下降が続いた。写真は真教寺尾根上部で撮った。左端の小さな岩頭・30mの岩壁上部、中央・大天狗、右・小天狗である。安全地帯に降りて大休止。ここから先は、雪壁雪稜をヨレヨレになって下降。赤岳東稜と思われる方向からコールが聞こえて来る。

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写真は、牛首山手前の樹林帯と真教寺尾根上部、ここまで来ると緊張も解けさらに疲労感が増す。小さいアップダウンをヨレヨレになりながら牛首山を目指し越え、スキー場でリフトで降りようかと言う誘惑にもまけず訓練訓練といいながらたかね荘まで歩いた。

やっぱり東面は楽しい。各ルートを何回も登っているが飽きない。この苦労があるから本番がより面白くなるのだろう。この翌週は谷川・西黒尾根にボッカトレに行った。

 

報告   K宮

 

 

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