【黒伏山南壁】中央ルンゼ

Sきです。

黒伏山南壁の中央ルンゼを登ってきました。

メンバー:Iた(杉並労山)、Sき

元々は甲斐駒ケ岳の赤蜘蛛ルート-白稜会ルートを計画していたのだが、日曜日に前線が通過するようなので、雨の影響がなさそうな東北に転戦することにした。

9/6(土) 黒伏山偵察。中央ルンゼを3ピッチだけ登攀
9/7(日) 中央ルンゼ登攀
9/8(月) 鎌倉山偵察

■9/6(土) 晴れ

この日は移動日。最初は山寺のゲレンデで遊ぼうかと思っていたのだが、翌日迷うと嫌なので偵察することに。11時頃に黒伏山に到着。登山口はすぐに見つけることができた。そこから黒伏山までのアプローチも迷うことなく取付きに到着。アプローチは40-50分くらいか。

時間もあるので最初の2ピッチくらい登ってみようということになり、取り付いてみる。で、思ったのがこのルートはなかなか難しいということ。ただ、ボルトはいたるところに打ってあるし終了点はバッチリである。難しながらも快適なクライミングが楽しめた。

結局この日は3ピッチ登って終了。
翌日に備えて早めに寝ることにした。

■9/7(日) 雨のち晴れ
天気予報の通り、夜中から雨が降り始めていた。朝には止むとの事だったが6時になってもやまない。7時前には止んだが、予定より動き出しがすっかり遅くなってしまった。結局出発したのは7時10分頃。登攀開始は8時だった。

■1P 30m Ⅴ+ (フォロー)
この中央ルンゼは奇数ピッチが難しくて偶数ピッチが簡単になっている。なので、つるべで登るとどちらかが難しく(面白く)、どちらかが簡単(つまらなく)なってしまう。ということで、2ピッチ登ってからリードを交代することにした。で、じゃんけんでリードの順番を決め、最初の2ピッチはフォローに。

前日に登っているのでこのⅤ+は難しいことはわかっていた。前日はなんとかフリーで行けたのだが、今日は雨のせいで核心部分がビチョビチョになっている。フォローだしなんとかフリーで行けないかと思ったが、足が滑って話にならない。しょうがないのでA0で抜けることにした。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

■2P 30m Ⅲ (フォロー)
ここは簡単なので無難に登る。終了点は3人テラス。

■3P 40m A1 (5.8) (リード)
ここは人口ピッチだがデシマルグレードもついてるところ。前日はフリーで抜けれたがフォローだったので今日はどうだろうかと思っていたが、やはりリードは楽しい。適度に難しく、けどプロテクションはしっかり取れるので、ここはフリーが楽しい。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

■4P 50m Ⅲ (リード)簡単な階段上のスラブ。50mロープいっぱいに伸ばしてギリギリ終了点に届いた。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

■5P 18m Ⅲ+ (フォロー)
最初は2Pごとに交代と言っていたのだが、ここからはどれもそこそこのグレードになるので、ここからは釣瓶で行くことに。短いピッチなのですぐに終わる。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

■6P 35m Ⅳ+ (リード)
トポによると直上から右へトラバース。垂壁を直上して左へ。とあったのだが、左にボルトが見える。なので誘われるように左へ。ここは最初の1ピン目が遠く、途中からは少し草付き混じりとなる。Ⅳ+は妥当なところだろうか。中々登り応えはありますな。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

■7P 25m A1 (5.8) (フォロー)
ここも人口ピッチだが、フリーで行けるところ。垂壁部分のでかいフレークがどうにも信用ならなくて気をつかうがクライミングは楽しい。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

■8P 25m Ⅴ+ (リード)
ここはひらすらマントルを繰り返すところ。1Pと同じグレードだが、性格はまるで違い、1Pはバランシーなのだが、ここはパワーで登っていく感じ。1箇所だけフリーで行けなくてA0になってしまった。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

■9P 15m A1 (5.10b) (フォロー)
10Pはブッシュ帯となるので今回は登らないことにした。なのでこれが最後のピッチ。最後は5.10bというえげつないグレードが付いている。ジムやフリーのゲレンデならなんてことのないグレードだが、クラシックのデシマルはとにかく難しい。なんとかフリーで登れないかと探ってみたが、結局A0で突破。登攀終了は12時40分頃だった。中々のペースで登ることができたんじゃないかと思う。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

下降は同ルートを懸垂で。

貸し切りだったし楽しいクライミングを堪能できた。

 

■9/8(月) 晴れ
この日は鎌倉山を偵察することにした。日本ではめずらしいドライツーリングができる岩場である。

アプローチはちょっとだけ間違えたが、すぐに分かった。

ここは黒伏山と岩質が違っている。見た目からして脆そう。
目的はアプローチの確認だったので、適当なところを1本だけフリーで登って終了。楽しみは冬にとっておくことにした。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

結局今年は甲斐駒ケ岳にはいけなかったけど、黒伏山も十分に楽しかった。ここはぜひまた来たい岩場である。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>