西伊豆 海金剛・左岩壁 スーパートリトンにて

H田です。

2015/3/28~30で西伊豆の海金剛・左岩壁「スーパートリトン」にトライしてきました。

メンバーはかみさん。

28日は雲見キャンプ場へのアプローチのみ。

翌日は好天とばかり思っていたらよもやの昼から雨予報。

翌日は早朝発とし、雨に捕まる前に終了するつもりで臨みました。

 

左岩壁取付はガレガレで悪く、前回の「BーTORITON」トライ時には苦労した記憶がありましたが、今回はライン取りがたまたまよくてスムーズに取付点まで登れました。アプローチシューズで大丈夫でした。

1P目、今回はハルナラインのトラバースからいってみました。理由はかみさんがこちらを登っていないため。私にとっては以前にスーパーハルナを登った時以来です。

ちょっと動くホールドがありましたが、体が目覚める大きな動きの登りで楽しめました。

実質的1P目

実質的1P目

2P目はオリジナル通り左からにしてみました。前回は右からいってクラックにスタッグし、たいへん苦労しました。それからするととてもスムーズに登れ、時間と労力を浪費しないですみました。

右からのクラックセクションが左だとスラブになりますが、ノーピンで行けました。残置の錆びたリングボルトは無視しました。

3P目が核心部。前回はとてもフリーでは登れず、人工登攀で抜けたところです。

今回はここをリトライすることが目的の一つであるため気合が入ります。

何日も前から自分なりに登り方を考え、その通りにやってみたところすんなり登れてしまいました。

3P目 核心の逆S字クラック5.10a

3P目 核心の逆S字クラック5.10a

ここからがスーパートリトン独自のラインで、初見になります。

4P目 コーナクラックを登る

4P目 コーナクラックを登る

クラックに導かれて自然に登っていけばルートをたどれるのだと思えるくらい素直なラインでした。

眼下に見える海

眼下に見える海

逆S字クラックより上部壁からは海が見え始め、高度感を感じることもしばしばでした。

6P目 ダブルクラック

6P目 ダブルクラック

どのピッチもとても自然なラインで、適度に楽しむことができました。

ただし、所々浮いたりはがれそうだったりする場所があるので要注意です。

日本の本番アルパインルートと思えば普通ですが、スポートルートとみればあるまじき状態ですね。それでも相当に人の手が入っているようには思いましたが。

最終7P目はカンテをぐいぐい登る

最終7P目はカンテをぐいぐい登る

11時過ぎ頃には終了点に達しましたが、見計らったように雨粒がパラパラ降ってきました。

大急ぎで下降しましたが、恐れていたロープのクラックへの引っかかりがあり時間をロスしてしまいました。スーパーレインの6P目をリードで登り、回収の後クライムダウンした次第。

そうこうするうち雨粒が大きくなってきたのですが、ギリギリ樹林帯に逃げ込めてずぶ濡れになる前に下降を終えることができました。

雨に濡れそぼった海金剛・左岩壁全景

雨に濡れそぼった海金剛・左岩壁全景

天候もあってか、今回は海金剛全体を貸しきりで楽しむことができてラッキーでした。何年にもわたって魅了してやまなかった「スーパートリトン」をオールフリー・ノーフォールで登り終え、感無量で海金剛を後にしました。

荷物を背負い、ノーフォールで登ってくれたかみさんにも感謝です。

雨は夜半過ぎまで降り続いたこともあり、翌日は他の計画をやめにして伊豆半島を南回りで帰宅の途につくことにし、この地をあとにしました。

海金剛にはバッドコンディションで登れなかった時も含めて随分と訪れた記憶があります。アプローチの路が訪れるたびに良くなっている気がしています。以前はアプローチ核心とも言われたものですが。

谷川あたりもよく行きましたが、ここも忘れがたい遊び場の一つです。秋から冬でマルチピッチクライミングにトライできる貴重なエリアだと思っています。

スーパーレインばかりがすさまじい人数が押し寄せているそうですが(現地情報)、もう少しフリークライミングを自立して楽しむ場所として見直されても良いように思うこの頃です。

 

 

 

 

 

 

西伊豆 海金剛・左岩壁 スーパートリトンにて」への1件のフィードバック

  1. Kいそ

    いつもながら素敵なクライミングをエンジョイされていますね!
    次はどこを旅されるのでしょうか。
    またお話を聞かせてください。

    返信

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