白馬岳主稜と松代・尼厳山の岩場にて

H田です。

2015年5月2日に北アルプス白馬岳主稜を登り、5月3日に長野市松代・尼厳山の岩場でトラッドを含むフリークライミングをしてきました。

メンバーは私とかみさん。

 

計画すること4回、アプローチすること3回目にしてようやく念願の白馬岳主稜を登攀することができました。2012年、13年は同じ時期で多くの人が亡くなる事故があった年でしたが、猿倉にいて山の恐ろしさを肌身に感じたものです。

今回はトライできたもののこのところの暖かさで融雪が進み、所々で藪や地面が露出しており必ずしも良いコンディションとはいえませんでした。しかし、バケツ状のトレースのおかげで登攀ははかどり、9時頃に猿倉を出て18時頃には戻ることができました。

核心の頂上直下はロープを出すこともなく、なんとなく登れてしまいました。

八峰めざして

八峰めざして

歩きだしから稜線に至るまではここしばらくないくらいの大汗をかきました。

痛いほどの直射に苛まれはしましたが、気分は爽快でした。

融雪が進んで雪稜は途切れることも

融雪が進んで雪稜は途切れることも

ルートの核心は雪のコンディションにあったように思います。

雪が締まって歩きやすい一方、奇跡のようにつながっただけのスノーブリッジや恐ろしげなシュルントもありました。

部分的に雪壁状に立ったところも

部分的に雪壁状に立ったところも

この辺りから先が主稜の核心部

この辺りから先が主稜の核心部

山頂に向かう先行パーティー

山頂に向かう先行パーティー

核心の雪壁最上部

核心の雪壁最上部

最終地点からは主稜が見渡せた。山頂は目の前。

最終地点からは主稜が見渡せた。山頂は目の前。

白馬岳は個人的に思い入れのある山で、一区切りついた心地です。

予定では白馬山荘に宿泊することになっていましたが、山頂下山時が16時頃だったので大雪渓を降りることにしました。

帰路は大雪渓を尻制動で。

帰路は大雪渓を尻制動で。

大雪渓の下降はほとんどが尻制動。楽ちんこの上なかったです。

尻が凍傷になりそうでしたが。

主稜全景

主稜全景

コンディションが良いとも悪いともいえるような感でしたが、自分なりに満足行く登りはできました。

これまでの全計画で行動を共にしてくれたかみさんには感謝でいっぱいです。このルートはかみさんといっしょに登ってこそ価値があった思っています。

 

予定より早く下山したということで、サブプランとして考えていたフリークライミングをすることにしました。

場所は長野市松代の尼厳(あまかざり)山。白馬からは車なら割と近くです。

下の段のエリアはトラッドルート、上の段のエリアはボルトルート中心と様々なスタイルが楽しめます。この日は全エリア貸し切り。

アプローチは少々かかって30分ぐらい。場所によっては遠く北アルプスの峰々が見渡せます。

以前も訪れたことのあるお気に入りの岩場です。もちろんトライしたのはエンジョイ系ばかり。

この日も陽気が良く、暑いくらいでした。

下の写真ではヘルメットをかぶった裸ん坊が登っています。

長野市松代・尼厳山「ダンシング・ウェーブ」5.8

長野市松代・尼厳山「ダンシング・ウェーブ」5.8

エンジョイ系とはいえ、下の写真のルートは5.8ながらしびれました。

プロテクション2カ所しかとれず、核心のワイド部分から終了点までノープロテクション。

これぞフリークライミングの感あり、お薦めです!

「ニッチモサッチモ」5.8

「ニッチモサッチモ」5.8

岩場全体が山ツツジに彩られ、ルート途中にすら咲きほこっていました。

ほんのりと香ることもあり、気分も和みます。

「ボロフェイス」5.9

「ボロフェイス」5.9

下山後は松代温泉で心身ともに和み、翌4日に松代象山地下壕跡や超個性的な加賀井温泉に寄ってから帰路につきました。

 

結果的に訳のわからないハイブリッド山行になってしまいましたが、目標は達成できたものとして今回も大満足です。

低レベルなりにいろいろな愉しみ方があるものとご理解賜れれば幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白馬岳主稜と松代・尼厳山の岩場にて」への1件のフィードバック

  1. Kいそ

    白馬エンジョイされたようで何よりです!
    良きパートナーと共に念願のクライミンをされたこと羨ましい限りです。
    お疲れさまでした。

    返信

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