H田です。
瑞牆山 大面岩左稜線を登ってきました。
メンバーはかみさん。
大面岩正面壁では一般のクライマーが登れそうな唯一のルートで、以前ガメラ菊地さんと一緒にかみさん共々登ったことがありました。
「瑞牆クライミングガイド」が出版された記念に登ってみようと思い立ったところです。
正直なところアプローチはうろ覚えだったので、ガイド本のおかげでピンポイントに取付まで行けました。勘でも行けると思いますが、一般クライマーの私どもは大いに助かりました。
出だしは木登りも交えた微妙な登りですが、4P目あたりからまっとうなクライミングができます。
3P目終了点の手前は楽しいトラバースがあります。
4P目はグレード5.10cの核心ピッチですが、10m足らずと短いピッチです。
出だし落ちさえしなければ、ボルトに守られた楽しいピッチとなることでしょう。
次からのピッチも楽しいこと請け合いです。
6P目は出だしのトラバースが微妙で楽しいです。
7P 目は事前に覚悟して、直前に膝当てとくるぶしのテーピングをして臨みました。
しかし肘は無警戒で、左肘から若干の流血がありました。
当て物があると効果てきめんです(スタイルにこだわりがあるむきには失礼しました)。
抜けたところで大面岩のピークめざしてザレた岩場をさらに登っていきます。
大面岩のピークからの展望はすこぶる心地よいものがあります。
登りながらも見えていた南アや八ツ、富士山などの山岳地帯から瑞牆の諸ルートまで一望に見ることができます。
この日も十一面岩や小ヤスリ岩などに取り付いているクライマーたちを目にすることができました。
下降路は「瑞牆クライミングガイド」の内藤さんらが整備してくれた小面新道を利用させてもらいました。
ルートだけでなくアプローチや下降路など全般に良く手が入っていて、今の瑞牆を覆う息吹のようなものを感じました。
本ルートはクライミングスイッチが入ってから終了までダレることのないすこぶる快適なルートでです。
瑞牆で入門マルチを1本と思われるむきにはおすすめのルートです。
かみさんとともにオールフリーで登れたのは嬉しい限りでした。
また行けるものなら行ってみたいものです。