穂高岳南稜登攀計画あらため 小川山ナチュプロ・クライミングツアー

H田です。

8/19~22で北アルプスから転進の末、小川山界隈のルートを巡ってきました。

メンバーはかみさん。

当初計画は100年以上前のウォルター・ウェストンや上條嘉門次の初登ルートに想いをはせ、穂高岳南稜から奥穂に至り吊尾根~重太郎新道と下山するものでした。

前夜発で19日にアプローチ。沢渡駐車場にて車中泊。寝る前の足湯がいいですね。

沢渡にはバスターミナルが新しくできており、驚きました。

20日になってゆっくり行動。

上高地からほどなく岳沢に至り、キャンプ設営後に取付偵察をしました。

岳沢のキャンプ地から見た穂高岳南稜と滝沢や吊尾根

岳沢のキャンプ地から見た穂高岳南稜と滝沢や吊尾根

軽アイゼンは履きましたが雪渓は思ったより少なめで、取付への乗り移りも容易でした。

これで天気がもてばと思ったのもつかの間、山の天気予報サイトを見て翌日は微妙であることが判明しました。

いろいろ想定しました。翌日は予定通り夜3時に起きて山を見上げました。

スカイラインは見えているし、昼前に抜ければとも思いました。が、ここはよくないコンディションで無理することはないと意を決して下山・転進することにしました。またひとつこの先の楽しみが増えたというものです。

ふて寝してすっかり明るくなってから下山しました。

するとどうでしょう。

雨の河童橋と岳沢方面

雨の河童橋と岳沢方面

上高地に着く頃には予報通りの雨が降ってきました。その後も不安定なままでした。

予定通り突っ込んでいたらまちがいなく主稜線前で雨に捕まっていたことでしょう。山の天気予報の威力を知りました。

その日は温泉に寄ってからサブプランで漠然と考えていた小川山への移動日となりました。廻り目平キャンプ場は平日の上に不順な天候とあって、気持ちよく空いていました。

翌21日も朝まで雨が残る不順な天候でした。

読書を決め込もうと思っていたら昼前までにいい感じに変わってきたので、いつでも逃げがきく弟岩~兄岩を登ることとしました。

それもオール・ナチュラルプロテクションで。

いつかやってみようと思っていたアイデアでした。

まずは弟岩東面から。

弟岩「春の雨上がり」5.9NP登り

弟岩「春の雨上がり」5.9NP登り

少し降りて兄岩基部からマルチで登ります。

兄岩「八王子ルート」1P目

兄岩「八王子ルート」1P目

兄岩2Fに移って、八王子ルート2P目、ボルトルートの「もみじ」やNPの「金太郎」を登りました。

この界隈でボルトルートのNP登りは初めてのこと。

けっこうシビれて楽しかったです。面白い!

兄岩「もみじ」5.10aNP登り

兄岩「もみじ」5.10aNP登り

特にこの「もみじ」は私のクライミングの大先生たちが拓いたもので、思い出とともに味わいながら登りました。

 

金曜夜から混み始めたキャンプ場は、22日の朝には混雑の域にまで達しました。

どこに行っても混んでいそうなので、またもほぼ誰も来ないであろうすてきなマルチエリアに行くこととしました。

 

彗星岩「トライシクル・バイク」は4Pですが実質は中の2Pのみともいえます。静かな晴天のもと、気が抜けないバランシーなクライミングを楽しめました。

彗星岩「トライシクル・バイク」2P目5.10b

彗星岩「トライシクル・バイク」2P目5.10b

3P目では抜け口で不測のスリップ・フォール。

あごを打ってしまい、情けないやら痛いやら。ごく軽傷で済みましたが。

気を取り直してRPで登りました。

彗星岩「トライシクル・バイク」3P目5.10c

彗星岩「トライシクル・バイク」3P目5.10c

帰路にもう1本ショートルートを登ってこの日の小川山クライミングは終了。

私どもの夏休みも終了となりました。

 

北アルプスから小川山まで迷走したような山行でしたが、それとなく混雑を避けられ、自分たちのペースでクライミングを楽しむことができました。降雨があっても東京にいるよりは格段に快適であったと思います。

 

かみさんには今回も世話になりっぱなしで、感謝申し上げるところです。

計画性が乏しくてすみませんでした。

 

 

 

 

 

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