K宮です。私を含め6名で北秋川の惣岳(そうがく)沢遡行、多摩川支流のシダクラ沢下降に行きました。事前の天気予報が微妙だったので山行前日の13時に最終決定。当日は、予想より日差しがあり絶好の沢日和でした。日差しに誘われて下部の4つの小滝で遊んだ為に、惣岳山到着が遅れてしまいシダクラ沢下降は諦めかけましたが、Mコッチの源頭からの下降は止めて途中から入渓すれば時間短縮になるとの助言をいただいてシダクラ沢下降を決断しました。
山行日 6月11日(土)
ルート/コースタイム
武蔵五日市駅/7:39発→(西東京バス)→藤倉バス停下車(8:25~35)→沢又下降地点(8:55~9:20)→惣岳沢遡行(9:20~14:05)→惣岳山(14:15~25)→大ブナ尾根下降→1030m付近よりシダクラ沢支流へ下降開始/14:50→シダクラ沢本流合流点(15:20~25)→途中から仕事道利用/16:05→シダクラ橋(吊り橋)/16:30→惣岳バス停(16:45~17:20)→奥多摩駅
メンバー K宮(L) Mコッチ(SL) Y田御大 S野 D岸 H津
(入渓地点、林道は右方向に延びている) (林道から降りた所)
立川駅を6時29分の電車という早い計画だったが、武蔵五日市駅で全員合流。バスで終点の藤倉まで移動。藤倉バス停下車は我々だけだった。方向を確認してアスファルトの林道を沢又の入渓地点まで行く。ここで地元関係者に、降口左岸は落石の危険があるのでしばらく右岸の仕事道を行くようにとアドバイスをうける。
すぐにF1に出会う。Mコッチは迷わず取付いて登ってしまう。沢屋の本領発揮というところか。ルートは水線から少し外れているうえ釜が浅いので、我々はロープで確保してもらい岩の感触を確かめながら攀じる。
(F2-4m / 左 Mコッチ 右 D岸さん) (水流の中 H津さん)
このF2-4mは小ぶりでルートが水線通しにとれそうなので、D岸さん・K宮・H津さんの順でボルダー感覚でトライした。D岸さん・K宮は、1度目は水圧に剥がされ水没、一方H津さんは粘って1トライで成功。対抗心がメラメラと湧きあがり、2人ともに2度目で成功。
F3-5mは、K宮が登り他はロープで確保して攀じる。F1同様釜があるがここも水線から若干離れているので念のためにだした。
F4-5mもいけそうなので、D岸さん・H津さん・K宮の順でトライする。D岸さん・H津さんは1回目敗退、K宮は水線またいだステミングから右壁に移り右足でヒールフック。以前ならこの体制でもらっただったが、右膝と左肩に力が入らないのでマントリングが出来ずバタバタし辛うじての突破。その後、H津さん2度目のトライでなんとか抜けた。
釜を持ったF1~4の滝を終えると、少し明るくなり平凡で倒木の多いゴーロ帯となる。単調で気が緩む、こういう時に捻挫等の怪我を引き起こすことが多い。(要注意) 先頭はMコッチからH津さんにかわり最後のツメに入った。目標は奥壁左の登山道、H津さんのルートファイデングで急になった斜面をキックステップで登る。アイゼンが欲しくなるほどの土の硬さだ。このツメは苦行の如く辛く、奥壁の偵察も写真を撮る余裕もなかった。よれよれになって目的の登山道に出て惣岳山山頂に移動、時刻は14時を回っている。登山道を下るか、予定の沢を下るか、決断しなければならない。このメンバーなら沢を下りたい。そこにMコッチから提案あり、源頭からの下降は時間がかかるので登山道の途中から降りましょう。ナイス助言。
大ブナ尾根を下降して1030m地点から枝沢の下降を始める。滝も悪場もなくて、ロープを使用することもせず本流に合流した。本流の下降も大きな滝がないので容易である。惣岳沢のゴーロで感じたバランスの悪さも、このシダクラ沢下降時にはなくなっていた。単調な下降と惣岳沢のツメでの疲労と時間短縮を考慮して、下部は途中から左岸の仕事道を利用した。本来沢の下降は滝のクライムダウンや懸垂下降で、思いのほか時間がかかるがロープを使う事もなくあっけなく終わった。シーズン最初の下降なのでそれも良しか?
惣岳沢下部の4滝とツメの辛さ沢の下降と、多少は記憶に残る月例山行になったかなと思う。拝島で打ち上げをして解散、料理が美味しかった。
K宮 記
けっこう楽しそう。。。
楽しまれたようでなによりです。
この時期、沢は最高ですね。