硯岩&裏妙義木戸壁右カンテルート

群馬の岩場で遊んできました。

メンバー:kいそ・まっきー

谷川岳の一ノ倉沢中央稜を予定していましたが、コンディションが良くなさそうなので、榛名周辺&妙義山方面へ転進です。

☆土曜日
土曜日は朝方まで大雨でした。 雨はやんだものの強風と湿った空模様のためゆっくりと出発です。

昔の記憶とマップを頼りに榛名黒岩へ向かいましたが、アプローチの道路がなんと通行止め!
残念ですが、しかたなし。
やむを得ず、榛名湖からもよく望める硯岩へ向かうことにします。
この岩場、既に幕を閉じた岩場として聞き及んでいたため、ちょっぴり不安。
見学気分で向かいます。

アプローチは、掃部ヶ岳の登山道入口から。
20分ほど歩くと樹林越しに岩場の下部が見えてきます。
そこから登山道を離れ急斜面を登ると取り付きに到着します。
取り付きへの道を分けたところより、もう少し登山道を登ると、硯岩の頂上へ向かう道が整備されています。
そこまでいったん登ってから取り付きへも降りられます。

硯岩基部
コケがきれい。。。
硯岩 NATTO6

写真に写っているスレート状の逆層のラインが、このエリアで有名なNATTO(12c)のようです。
予想通り岩場はよく濡れています。

見栄えのするコーナークラックがあったので登ってみました。
硯岩クラック登り9

濡れ濡れなので、大事をとってトップロープをたらします。
ルートは25メートル以上でスケールもあり、内容的にも非常に楽しいラインでした。
登り終わると、服がしぼれるくらい濡れましたが、乾いていたら楽しめそうです!
ボルトは一本も無いですが、無くてオッケーそうです。

開拓をされている方とお会いしました。
1人でこつこつと終了点などの整備を行ってくださっているようです。
1年に2~3人ほどは来訪者があるとおっしゃってました。
時たま営林署が見回りに来るようですが、上手にお付き合いをしているようですね。
人柄のよさそうな方でした。

硯岩は初めて登りましたが、どちらかというとナチュラルプロテクションで登るエリアのようです。
ボルトルートであってもミニマムボルトで、ナチュラルを使える部分は積極的に使ってゆこうという設定で開かれているようです。
岩は固く、クラックもすっきりしているので、カムのセットは信頼がおけそうな印象です。
とはいえ、ルートはどれもかなり難しそうで、プロテクションのセットも含め、中上級者向けのエリアのように感じました。

☆日曜日
日曜日は妙義山へ移動し、裏妙義木戸壁右カンテルート(5~6ピッチ)を登りました。

裏妙義国民宿舎(今年の3月で閉館)の駐車場から丁頭の頭への登山道をたどります。
まっきーは以前にここを歩いたことがあるとのこと。
ヒルがいっぱいいるそうです。
脅しにビビりながらも足元やズボンを厳重にチェックしながら登りました。
完璧な注意力でヒルに圧勝!
…とはいかず、腹に2匹、モモに1匹、足の甲に2匹、靴に待機中が1匹。
本当に失神するかと思いました。
まっきー曰く、吸わしておけばそのうち離れるとのこと。
凄い人です。

登山道を30~40分ほどで、目印の岩小屋が出てきます。 取り付きはそこからすぐです。

1P目
1ピッチ目1

今回は、奇数ピッチをまっきー、偶数ピッチをkいそで登ります。
1P目は少し濡れています。

フォローで登っていると、上から気をつけてねーとのまっきーのアドバイス。
なにが???
そこヒルいるからねー♪
リードしてたら足についてたよ♪ …とのこと。

ビビるぜ、ほんと。
エンジョイ系のはずのルートが絶望的に難しく感じてきました。
やばいよやばいよ~

2P目 腰引けながらも何とかリード
2ピッチ目3

3P目を颯爽と登るまっきー
3ピッチ目4

ビレイ点はこんな感じで各ピッチとも整備されています
1ピッチ目終了点2

終了点からは妙義の絶景が堪能できます。

ランナー及びビレイ点は、fixのスチールハンガーに10ミリのオールアンカーで整備されています。
懸垂用の残地カラビナと小さなシャックルも各ピッチごとに設置されています。
ラインはそれほど屈曲していないので、二人パーティーあればシングルでも十分登れます。
懸垂は、岩がゴツゴツしていて引っかかりやすいので、シングルで細かく切って降りた方が無難のようです。

感想として。。。
岩はやわらかくて脆い部分も多いですが、それを補ってくれるアンカーが整備されており、とても楽しめるルートでした。
妙義の絶景を眺めに遠足気分で登っても良いかもしれません。

ルートを整備して下さった方に感謝です!!

硯岩&裏妙義木戸壁右カンテルート」への3件のフィードバック

  1. H田

    谷川の壁は残念でしたが、サブプランとしてはなかなかのもの。
    enjoyできたようでなによりです。

    返信
  2. まっきー

    今回も有意義な山行を楽しめました!
    硯岩は、濡れ濡れのクラックで悪戦苦闘した末の終了点からの絶景に息を飲みました。
    レイバックの練習をして、ぜひ晴れた日にもう一度挑戦してみたいルートです♡

    裏妙義木戸壁右カンテはとても楽しいルートでした。
    やはりこちらもご褒美は絶景ですね!

    しかしヒルは恐怖ですよね〜
    kいそさんのお腹にネットリ張り付いた4cmのヒルはホラーものでした{{>_<}}
    彼らは分速1mで上がってくるそうです。

    今回は転進でしたが、梅雨空の中で思いっきり楽しむことができました。
    いつも素敵な山行をアレンジしていただき
    kいそさんには大感謝です。
    どうもありがとうございました!!

    返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>