まっきーです。
5/27-29 前穂高岳北尾根に行きました。
メンバーはKいそリーダー、まっきー。
北尾根は2013年に計画して以来なぜか天気に恵まれず、今回が4度目の挑戦です。
週明けまで好天の天気図に、期待で胸が高鳴ります。
5/27(土)
抜けるような青空! 新緑に癒されながら涸沢を目指します。
本谷橋からは雪道。左手に屏風岩を仰ぎ、あとはひたすら登り続けます。
上高地から7時間、涸沢カールに設営しました。
五, 六のコルのアプローチを偵察し雪の状態を確認。
テントに戻り鍋をつつきながら「ついに来たね~」と感激がこみ上げてきました。
明日は早起きです。食事を片付け日没前に就寝。
5/28(日)
1:45起床→3:45出発→5:10五, 六のコル着
満天の星に見送られて出発。
Kいそリーダーよろしくお願いします!
四峰
6:50取付。ここもロープは出さずに登ります。浮石が多く神経使いました。
途中、先行パーティに追いつき30分ほど待機となりました。
三峰
8:45取付テラス着。いよいよロープを繋ぎます。
奇数ピッチはまっきー、偶数ピッチはKいそリーダー
1P目
直上したあと左に回り込み、写真の青服の人の上あたりで切りました。
2P目
核心。凹角を直上し次のチョックストーンを直登。不安定な岩を上手に避けて、リーダーはぐんぐんロープを伸ばしていきます。
ちなみに今回は岩の露出を想定し小さなカム#0.5〜2を持参したのが大変役にたちました。
3P目
凹角上からチムニー取付までトラバース気味に登ります。
4P目
石の詰まったチムニーをせり上がり、上のテラスまで。
テラスで後続の方々とお話ししました。一峰から岳沢へ下り今日中に東京へ戻るそうで、先に行っていただきました。
5P・6P・二峰へ
左から回り込んで詰めるはずが、雪の踏み跡に誘われて右へ行ってしまいました。行き詰まって間違えたことに気づき、左上できそうなラインを見つけて切りました。
6P目でザレた斜面をどうにか登ると正規ラインのリッジの上に出て、そのまま二峰へ。
ルーファイ失敗したことで30分ロスしてしまいました。観察が甘かったと猛反省(><);
ここでアクシデント発生。リーダーの右アイゼンのボルトが折れ、外れてしまいました。細引きで繋ぎ留めて即席補修したものの岩角でいつ切れるか不安です。ここから先リーダーは、右アイゼンに荷重を掛け過ぎない厳しい歩行を強いられることとなりました。
一峰
二峰から懸垂下降し右から回り込んでピークへ。
感動の山頂です!!
しかし時刻は13:25。感動に浸っている時間はありません。ロープをしまい直ちに下山。
13:30下山開始
奥穂へと続く吊り尾根は、たっぷりの雪と雪庇で見るからに悪そうです。
雪庇を避け夏道を探しつつ、ガラ場を下ったり巻いたりしながら慎重に急ぎました。
奥穂を越えて穂高岳山荘に辿り着きました。
山荘への下りは一部凍結していて非常に悪く、ロープを出して懸垂下降しました。
19:20ザイテングラート下降
細引きが何度も切れたリーダーの右アイゼンはここで使用不可能に。片足アイゼンで雪の急斜面を下りていく歩行技術はすごいです。
21:30テント着
長い長い一日でした。
感動と達成感が一気に押し寄せ胸いっぱいになりました。
「楽しかったなぁ…」簡単に食事をとり幸せに浸りながら寝袋へ。
5/29(月)
空腹で目覚めると朝日が眩しく輝いています。
余った食糧をお腹いっぱい食べ、さあ撤収です。
本谷橋から先はとても暑く、軽装ハイカーが行き交うなかで重装備の2人は目立っていました。
徳沢に着くと、リーダーが名物徳澤園ソフトクリームをご馳走してくれました。この美味しさを忘れることはないでしょう!
念願の前穂北尾根は心から楽しめたルートでした。しかし登攀を振り返るとルーファイや中間支点工作がまだまだ甘く、今後の課題となりました。
Kいそリーダー、どうもありがとうございました!
お疲れさまでした。
人気のゆえんが良く分かるとても良いルートでしたね。
まっきーのおかげで楽しむことができました。
ありがとう!
おめでとうございます。
念願の北尾根登攀の喜びが伝わってきます。
色々な体験、忘れられない山行の一つになるのでは、
今頃になって記事に気がつきました。
遅ればせながら登頂おめでとうございます。
前にも言いましたが、粘った山こそ心に残ります。
念願叶って本当に良かったですね。