丹沢 / 大倉尾根から表尾根縦走     NO.13    ( 2022.12.07. )

K宮です。今期、大倉尾根からの表尾根縦走は2回目の計画です。前回は11月16日で、塔ノ岳で敗退。7kgの 荷物なのに、大倉尾根が4時間もかかりヘロヘロでヤビツ峠に向かう気力なし。同ルート下降は、階段ばかりで嫌だったが鍋割山経由での下降も気が重く、仕方なく同ルートをゆっくり下ることにした。達成感なしで敗北感のみだった。

今回は、渋沢駅でY田御大と待ち合わせ、路線バスで大倉へ行く。10kgの負荷だけど自信があるわけではない。ただ2回目なので身体が対応してくれるだろうとの甘い判断。ヤビツ峠発の秦野駅行き最終バスは15時46分、三ノ塔着13時45分を目標とした。最終判断は烏尾山か?

 

<山行日>     2022.12.07.(水)

<ルート>     大倉バス停(290m/7:40) → 見晴茶屋(605m/8:35~45) → 駒止茶屋上ベンチ(905m/9:25~9:35) → 上ベンチ(1130m/10:20~30) → 花立山荘(1300m/10:55~11:05) → 塔ノ岳山頂(1491m/11:40~12:15) → 書策小屋跡のベンチ(1250m/13:00~05) → 行者岳(1188m/13:30~45) → 烏尾山(1136m/14:05) → 三ノ塔(1204.7m/14:45~50) → 三ノ塔尾根下降 → 林道(630m/16:05~10) →  大倉バス停(290m/17:00)     【9 時間20分 】

<メンバー>    (L)K宮   Y田御大

<重 量 >    10Kg

 

<12月07日(水)>

IMGP0002-1 IMGP0004-1(大倉バス停)               (見晴茶屋先階段上の木道)

軽くストレッチして出発、車道歩きは前回より軽やかだ。二度目効果とY田御大との雑談のためか? 見晴茶屋での休憩後の最初の階段と長い斜面の登り、まだ余裕。御大も良いペースで歩いている。呼吸に乱れがない。

 

IMGP0010-1 IMGP0016-1(堀山の家前から)             (花立山荘に続く階段)

堀山の家、ここは写真だけ撮って先に進む。朝早いこともあってまだ雲も湧いてなく富士山は綺麗だ。登山者は前回よりも少ない。歩くペースは速くないが足は上がる。10kgの負荷も感じない。前回とは大分違う。花立山荘に続く階段も多少の余裕を残して登れた。

 

IMGP0021-1 IMGP0025-1 (花立山荘から)              (塔ノ岳山頂直下の階段)

花立山荘からの富士山と、左側は静岡県の越前岳(1504m)と位牌岳(1458m)か ?   今度、登ってみたい山だ。雲が出て来たので山頂での展望が気になる。次のピッチ登れば山頂、歩荷トレの時の踏ん張りどころである。負荷10kgでもまだ少し余裕がある。

 

IMGP0035-1 IMGP0031-1(塔ノ岳山頂)               (塔ノ岳山頂から)

このピッチは頑張った。雲が湧く前に山頂へと・・・・・  富士山山頂には雲はかかってない。この程度の雲と配置はかえって良いワンポイントになる。都心方面や房総半島は霞んでいて良く見えない。前回の登頂でも思ったけど塔ノ岳山頂部の景観は4年前とは変わっていた。

 

IMGP0041-1               IMGP0050-1(塔ノ岳から奥は大山)                     (木の又小屋前の木道)

山頂までくれば、後は時間と三ノ塔の登りのみ、感傷に浸ってばかりはいられない。最終バスの時間からヤビツ峠は無理かなと思われたが望みは捨てない。三ノ塔尾根下降か戸川林道の新茅山荘に下降かを含め烏尾山で決める事にした。全体的に木道ばかりという感じ植栽回帰か? これも仕方ないが歩きにくい。木の又小屋は営業中、新大日を越え以前在った書策小屋跡の広場に着く。テーブルは新しくなっていた。

 

IMGP0053-1                      IMGP0056-1(戸沢左俣の源頭)                      (最初のクサリ場/上部)

戸沢左俣の源頭部の崩壊が進んでいる。この先どうなるのだろ。二つあるクサリ場の一つ目上部の御大。お互い年齢を重ねたとはいえ、この程度はまだまだ余裕である。二つ目のクサリ場も難なく越え行者岳で小休止。この時点でヤビツ峠への下山はあきらめた。三ノ塔尾根下降か烏尾山から戸川林道への下降に絞られる。

 

IMGP0065-1            IMGP0062-1        (三ノ塔のお地蔵さん/私の守り神)           (2022年冬バージョンの装い)

下山路を烏尾山で御大と話し合う。この時の時間は14時、日の入りは16時30分頃、三ノ塔に行けば途中で暗くなるが、三ノ塔尾根の下部を林道にとれば対応できると判断する。念の為、互いのライトの所持を確認した。三ノ塔の登りは、過去の歩荷トレの半分以下の重量なので苦にはならなかった。四年ぶりに再会したお地蔵さんには来年の安全登山を祈念した。

 

IMGP0074-1  IMGP0073-1 (三ノ塔山頂)                (三ノ塔/休憩舎)

山頂は整備されていた。新しい休憩舎に立派なトイレ(冬季は使用不可)などなど、ゆっくりしたい所だが明るいうちに林道へという事で写真を撮って早々に下降に入る。若い男二人の登山者が我々の後から登ってきた。

 

 IMGP0079-1            IMGP0080-1                  (三ノ塔尾根下降路の上部階段)       (三ノ塔尾根下部)

この尾根は長いうえ大倉尾根と同様に階段が多い。整備は大倉尾根ほどされてはいない、一歩一歩慎重に足を出して下る。標高810m位で一旦傾斜が落ちたので膝休めの休憩、630m地点が林道合流点で、暗くなる前の林道到着は問題ないと判断する。

 

IMGP0086-1  IMGP0087-1(林道脇の指導票)              (林道に出た所の碑)

明るいうちに林道に着いた。この先は、いつも登山道を選択するが、今日は予定通り林道を下ることにする。小休止して歩き出すが、歩けど歩けど先が見えない。下り50分以上に感じたアスファルトの林道歩きでやっと大倉バス停に着く。ヘッデンは辛うじて無しで歩けたがもう真っ暗。アスファルトの下りは膝に来る。  17時過ぎのバスには座席が埋まる程の登山者が乗った。途中ですれ違ったヤビツ峠からの登山者と思われた。三ノ塔尾根からは我々だけか? 三ノ塔にいた二人連れの登山者はヤビツ峠経由で蓑毛か?

 

御大と4年ぶりの丹沢、沢登りの下山路としてや冬山の歩荷トレとよく二人で歩いた。表尾根での一番の思い出は、何年前か忘れたが大雪が降った直後で、吹き溜まりで雪が膝上まであった時だ。圧巻は、三ノ塔の上部斜面の核心部で、締まった雪がべったりと着いていた。御大が果敢にその雪壁に取り付き真っ直ぐなトレースを引いた。当時、すごいと思った記憶がある。共に歌と酒が好きで、沢や雪山では飲んでよく歌った。いい思い出である。

 

 

K宮     記

 

 

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