H田です。

8/7(金)夜出で8/8(土)～10(月)にて剱岳・チンネ左稜線にトライしてきました。

メンバーはかみさん(妻)ですが、東京雪稜会の6人の仲間（K礒さん、o田さん、Y岡さんパーティーとS野さん、D岸さん、N嶺さんパーティー・別ルート）とアプローチその他で行動を共にしました。チンネは私にとっては2回目ですが、かみさんや他の仲間は初めてのトライ。私自身にとっても三ノ窓雪渓経由は初めてなので楽しみでした。

8日は黒四ダム～ハシゴ谷乗越～真砂沢ロッジへのアプローチのみでしたが、陽ざしもあってなかなか辛いものとなりました。

翌9日も天候には恵まれ、ばっちりのコンディションを見越しての早朝(深夜？)からのアプローチ。K礒さんパーティーよりかなり遅れての出発でした。

今回は事前情報をもとに三ノ窓雪渓から登りました。

この雪渓から観る周囲の美しさは聞きしに勝る素晴らしいものがありました。

軽量アイゼン(いちおう10本)は必要十分であったものの少々心許なく、最上部ではいくらか緊張しました。

 

ようやく達した取付点でしたが、すでに多数のパーティーが先行していました。

東雪メンバーといったん合流し、パーティーとしては私どもが先を行かせてもらいました。

ゆったりと順番待ちをし、各ピッチも先行者の後を追うような形となりました。

どのピッチもエンジョイ系で人気の所以がわかります。

ところどころでリッジ歩きもあり、全体に傾斜が強くないので慌てることなく短めにピッチを切りました。支点・終了点ともに豊富で、先行・後続が重なっても大丈夫でした。

時々振り返ると登ってきた三ノ窓雪渓や周辺の山々の景観とともに後続の仲間たちを見ることができ、なんとも爽快な気分になりました。

天候の崩れもなく、チンネの頭ではかみさんにお約束のポーズをしてもらいました。

帰路は池ノ谷乗越から長次郎谷をイッキに降りました。

長次郎谷右俣は出だしこそ雪渓が立っており、際のザレ路をたどって懸垂下降もしましたがほどなく雪面のないところに降りられ、インゼル経由で効率よく降りることができました。

5年前にかみさんと八ツ峰～剱岳に登って以来で訪れたこの地ではありましたが、懐かしさと素晴らしさとまたいつの日か来てみたい思いがよぎりながら真砂沢ロッジ天場のベースへと戻ることができました。

ここでわざわざここまで剱沢を降りてきてくれた源次郎尾根を登ったS野さん、D岸さんや剱岳を登ったN嶺さんら東雪の仲間と再会。

ほどなく後続のK礒さん、o田さん、Y岡さんも合流し、D岸さん念願の集中を果たすことができました。

10日も晴れ。ハシゴ谷乗越経由の下山も山に残留するo田さん以外、パーティーごとに時間を違えて出発したものの途中で合流し行動を共にしました。K礒さんとY岡さんの俊足には驚かされました。

今回の山行は山岳会らしい山行になり良き思い出になりました。無所属の山ガールなんかに教えてあげたいものです。

ただ私自身、予想以上に疲れてしまって予定した別の山域に行く気力は失せてしまいましたが。

 

一緒に行動してくださった東雪の皆様、本当にお疲れ様でした。今回も何かとお世話になりました。

かみさんとだけ行く山行とはまた違った、山岳会の良さを感じたところです。