H田です。
10月10日(土)に三ツ峠の岩場に行ってきました。
メンバーはK宮さんとかみさん。
予定では翌日曜日も登ることにしていましたが、予報通りの降雨でこれは中止としました。
K宮さんがフリークライミングを再開するにあたって練習を希望されていたので、これ幸いと熟達者の心境を感じる意味でも参加させてもらった次第。
ゲレンデは思った以上に空いており、どこでも登れそうでした。
地蔵ルート左を手始めに、観音ルート右や地蔵ルート左、「さあてこれから」といった古典ルートを久しぶりに登りました。
観音ルート右は遙か昔に私が初めてフリークライミングとして取り付いたルート。もちろんTRでしたが。
全く歯が立たず、猛烈にパンプしたことをうっすらと思い返しました。
どのルートも適度に緊張感があり、適切に登ればグレードなりに登れて楽しめる好ルートであることが確認できました。
予報よりどんよりとした気候でしたが、視界はあって富士山など景色が望め、色づきはじめた木々も美しく映えていました。
K宮さんはフリーは久しぶりとのご謙遜でこの日は終始フォローに徹していました。
登りはスムーズで、今後の山行につながるものと思われました。
久しぶりの三ツ峠ということで、各ルートを登り尽くしたK宮さんもトライしていないという「岳ルート」(4P 5.10a)を登ってみることにしました。
この日の仕上げを兼ねたマルチピッチクライミングで、各ピッチを快調に登って終了点に至ることができました。
この頃には風が出てきて寒さを感じるくらいでした。
ここでトラブル発生。
50mダブルでいっぱいに伸ばした懸垂下降のロープが上部でクラックに入り込んで動かなくなってしまいました。前回登った時には気をつけたはずの箇所を全く見落としていました。
そのうえ、いつもはマルチだったら携帯しているはずの芯抜きスリングなどギアも不携帯。困りました。
こんな時にもK宮さんは慌てることなくマッシャーで登り返しをしてくださり、ほぼ最上部までいってスタッグを解消してくれました。
いや~間近で見せてもらいました、その心意気を。
最後まで何があるかわからない、何か起こっても落ち着いて対処するといった基本をあらためて思い知りました。
無事に下山し、ふもとの駐車場にてテントを張りました。
夜は山の歌も披露してもらい、愉快な話とともに楽しいひとときを過ごしました。
翌日のワンチャンスを期待しましたが前述の通り夜からの雨で中止とし、昼頃の帰京となりました。
今回はいろいろな点でK宮さんに勉強させてもらいました。
ありがとうございました。