H田です。
10/24-25で秋まっただ中の瑞牆クライミングエリアにてフリークライミングを楽しんできました。
メンバーはかみさん。
24日は到着が遅かったこともあり、マルチ1本ねらい。
先だって登った大面岩左稜線ルートと対を成す大面岩右稜線ルート6P(頂上まではもう1P)5.9にトライしました。
ルートは例の「瑞牆クライミングガイド」で紹介されたところで、開拓されたのも最近のようです。
全体に弱点をぬってつなげたもので、ユニークなルートになっています。
終了点を含め、ボルト類が一切ないところもワイルドで楽しいところです。
フリークライミングといえるピッチは最初と最後だけのような印象ですが、ともかくも大面岩の頂上に出ることはでき、充実はしました。
取付が確定できなかったり、躊躇したピッチがあったりして時間を食い、頂上に至ったのは16時半頃。もはや残照の風景に大急ぎで下山した体たらくでした。
ヘッドランプをつけての下山にはなりましたが、無事終えることはできました。
翌25日はクラック地獄エリアよりさらに奥に入ったリアス式エリアに行ってみました。
このあたりは2014年に発見されたとされる新しいエリアのようです。私はこの界隈に初めて足を踏み入れましたが、踏み跡やケルンがしっかりしておりほぼ迷うことなく目的のルートにアプローチできました。
まずは入門ルートとされる「ジャイアント・ジャム・サンド」5.10aにトライのつもりでした。
ところが、折からの木枯らし1号によるけっこうな風(木が擦れてぎしぎしと音を立てるぐらい)と低温(2度前後)に身も心も萎え、もう帰ろうかなと思っていましたが長い時間をかけてなんとか持ち直し、とりあえずトライし気持ちよくオンサイトで登れました。
入門ルートにもってこいとされる所以を感じつつも、私にはこのぐらいで精一杯でした。
かみさんは、こういう時はやれともやめろともいわずにそっと待っていてくれます。
本当にありがたいことです。
昼を過ぎると天候も穏やかになって陽ざしもこのルンゼ地帯に近づいてきました。
ここで、近くにあるワイド系「海豹(あざらし)」5.9にトライ。
これも何とかオンサイトできました。
このルートの初登者は、以前我が東京雪稜会とよく一緒に遊んでくれた吉仲広次氏です。
ワイド系ながらなかなかに楽しいルートで、これはお薦めです。
工夫によってはいろいろな登り方が楽しめそうです。
氏とは下山してから全く偶然にみずがき自然公園管理棟で再会を果たし、賞賛のことばをかけることができたのも何かの縁でしょうか。
結局この日はこれだけで下山。他のエリアの見学もでき、それなりに充実しました。
すっかり秋の深まった様相の瑞牆クライミングエリアでしたが、低レベルながらも彼の地らしいルートを大きな怪我なく堪能でき、満足した次第です。