台湾(龍洞の岩場)クライミングツアー

H田です。

2015/12/26~2016/1/3で自身2度目の台湾(龍洞<ロンドン>の岩場)クライミングツアーに行ってまいりました。

メンバーはかみさん。

気分は半分以上観光でした。

とはいうものそこは外国。今回もいろいろありました。

 

台北地域におけるこの時期特有の天気で、訪問2日目は朝から雨。

しょうがないなと思いつつ故宮博物館や原住民博物館に行って貴重な文物を拝見しました。

特に後者が良かったですね。観光客が誰もいなくて貸し切りで思う存分利用できました。

 

翌28日も天気は今ひとつでした。

一時は相当の降雨でしたが、砂岩のため岩の乾きも早く、やさしいのならいけると思い下の写真のルートにトライ。

Sea Arete 5.5 trad(NP以降省略)

Sea Arete 5.5 trad(NP以降省略)

ウェルカムエリア(校門口)のウェルカムルートで気分良くスタートを切ることができました。

特にこれと決めてきたわけではないので、ぼんやり壁を眺めていたらこれいいなっと思えるルートが見いだされました。

それが下の写真の☆☆☆ルート。

Surprise Crack 5.10b trad

Surprise Crack 5.10b trad

これまた慎重に登ってOSできました。このグレードでも台湾での最高グレードになりました。

この日はこの界隈だけのトライでしたが、天気も何とかもって意外と遊べました。

 

翌日は今ツアーのねらいであったクロックタワーに行ってみました。

前回偵察した折は下地が悪く、グレードより登りにくいように見えたものです。

「自分には無理」との思いから少しばかり心残りになっていました。

Clocktower(鐘塔)を登り切る

Clocktower(鐘塔)を登り切る

この日は天気がもつとみえて、地元のクライマーが大勢入るのがわかりました。

しかし、クロックタワーに来る人は誰もおらず貸し切りでした。

Clocktowerの取付は潮だまり

Clocktowerの取付は潮だまり

かみさんをリード&フォローであげてから、フォローで一番ねらいである下の写真のルートにTRでトライ。手応えを得られたのでリードトライをしました。

One Way Ticket 5.10c tradを登る。

One Way Ticket 5.10c tradを登る。

なんと1発で登れてしまいました。嬉しかったですね。

上の写真だと迫力がわかりませんが、引いたところから見ると下の様になります。

龍洞の看板ルートと思われましたが、5.11aからグレードダウンされたようで、実際このぐらいのグレードが適正と思えました。

One Way Ticket は登攀意欲をかき立たせる

One Way Ticket は登攀意欲をかき立たせる

かみさんはフォロー中にフォールし、空中ブラブラになりました。

私としてはもう大満足で、この日は早上がりをしました。ホテルに帰ってからは洗濯大会。

現地ダイソーで靴下も買いましたが、日本より高い39元(約140円)な上に洗濯1回で穴があきました。

 

翌日はレスト・観光。近くの寺院に寄ると下のような感謝状が目に入りました。

台湾省城隍廟にて

台湾省城隍廟にて

台湾は先の震災時に他のどの国よりも支援をしてくれた外国として忘れてはならないと思います。

台湾博物館や公園をプラプラして、登山用品店をのぞいてみました。

登山関係の店が軒を連ねる

登山関係の店が軒を連ねる

値引き交渉ができるので、買い物を楽しむことができます。

 

翌日は大晦日というものの、こちらはその風情まるでなし。通常に平日のようです。

この日は☆☆☆ルートばかりを登ろうと決め、実際そうしてみました。

白龍夢5.9 trad

白龍夢5.9 trad

天気いまいちで地元クライマーはおらず、わずかに2人のアイルランド人クライマーが登るのみでした。そのクライマーたちは白龍夢を先行しており、上手なのでつい見てしまってOSを逃してしまいました。

白龍夢の終了点にて

白龍夢の終了点にて

FLで登り、かみさんをフォローで上げてともに景観を愛でて楽しみました。

件のクライマーとはお互いに登りながら写真を撮りあい、声を掛け合ってenjoyを確かめ合いました。別れ際には握手をして健闘をたたえ合いました。気持ちがいいものです。

白龍夢の終了点より見たクライマー

白龍夢の終了点より見たクライマー

Caterpillar 5.7 tradは上部が面白い

Caterpillar 5.7 tradは上部が面白い

帰り際に登るラインを少々間違えていて気になっていたルートをリトライしました。

Wedding Day 5.10a trad

Wedding Day 5.10a trad

これを一発で登り、2015年に思い残すことなく岩場をあとにしました。

台北のランドマーク「TAIPEI 101」はニューイヤー花火で包まれていた

台北のランドマーク「TAIPEI 101」はニューイヤー花火で包まれていた

明けて新年1月1日はさすがに祝日ですが、春節が本番なのでこの日は普通の休みといったところ。台湾に来て初めての青空でしたが、レストと決めていたのでのんびり観光をしました。

淡水の河岸にて 大勢の人が行楽を楽しんでいた

淡水の河岸にて 大勢の人が行楽を楽しんでいた

台北から地下鉄1本で行ける淡水という河口の街は風光明媚な上に賑やかで、散歩するには格好の場所でした。

 

1月2日はトライ最終日。現地では連休中日とあって行楽客と思われる人でバスは今までで最大に混んでいました。

ねらいはLong Laneエリア近辺の登り残した☆☆☆ルート。

この日は天気も比較的良く、龍洞で初めての晴れ間を見て陽ざしを浴びました。

持ってきたサングラスが役に立ったと思ったのもつかの間、エリアに着いた頃にはまた雲がかかってきました。

この日も地元クライマーが大勢訪れており、彼の地もクライミングが急速に広まりつつあることが見てとれました。

老若男女が集っており、中にはちびっ子クライマーが両親に連れられている様も目にしました。

Dragonslayer 5.9 trad 出だしにて

Dragonslayer 5.9 trad 出だしにて

良好なコンディションと賑やかな取付に、これまでの龍洞のイメージが一変したような気がしたものです。

非暴力抵抗 5.9はスポートルートになっていた

非暴力抵抗 5.9はスポートルートになっていた

スポートルートも少しはやっておこうと思い、やさしい人気ルートだけトライしました。

トラッドでもスポートでもポピュラリティーの高いルートは期待を裏切ることなく素晴らしく、グレード以上に楽しめました。

Long Laneエリアの 忠孝 5.10a sport

Long Laneエリアの 忠孝 5.10a sport

このあたりでは台湾クライマーにお世話になりました。

あまりお話はできませんでしたが、ルートも快く譲ってくれたりと気持ちがいいものでした。

台湾のクライマーは見た限りでは概ねマナー良く、中にはゴミ拾いをしている方もいました。

日本には困ったクライマーが大勢いることを考えると恥ずかしいくらいです。

Long Laneエリアの Virture on a Street Sign 5.9 sport

Long Laneエリアの Virture on a Street Sign 5.9 sport

目当てのルートをひとしきり登ると、少し早めでしたが満足して帰路につくことにしました。

エリアをつなぐ難所の「トラバース」 ここよりも潮だまりの通過の方が難所か?

エリアをつなぐ難所の「トラバース」
ここよりも潮だまりの通過の方が難所か?

バス待ちの時間調整で校門口エリアにてラスト1本を登りました。

結びの1本 Seacrack 5.7 trad

結びの1本 Seacrack 5.7 trad

ここでよもやのカムのスタッグがあり焦りましたが、巧妙な技で切り抜けました。

バスは手を上げて停車してもらうのが台湾流

バスは手を上げて停車してもらうのが台湾流

ハラハラドキドキの台湾ツアーも無事終了。

でも、2回目ということとスマホのアプリの威力で前回ほどの緊張感を持たずにすみました。

淡水の河口が見えた

淡水の河口が見えた

フリーの岩場で少し遊んできただけでしたが、やはりそれなりの技術は必要でした。

ちょっとしたピンチが何回かありましたが、いつも「大丈夫、これは知っているしやったことがある」と思えました。

屋久島が出迎えてくれた

屋久島が出迎えてくれた

他の外国の岩場からするとたいしたことないかもしれませんが、この(龍洞の)岩場は私にとってはお気に入りです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

台湾(龍洞の岩場)クライミングツアー」への3件のフィードバック

  1. kいそ

    トラッド満喫すばらしいですね!
    お話を楽しみにしています。
    お疲れさまでした。

    返信
  2. 鈴木 伸幸

    とても役に立つ情報、ありがとうございます。自分は、29/11/2016から01/02/2017まで台湾に行きます。震災ではとてもお世話になったお寺にお礼に行ったり、温泉に行ったり、そして、是非、龍洞エリアでも遊びたいと思います。カムは、1セットで足りますか。また、何番まで、持っていった方がいいですか。
    どなたか、一緒にクライミングしませんか。

    返信
    1. H田

      今頃の返信で申し訳ありません。
      今は南紀の岩場をトライ中です。

      龍洞でのカムは、力量にもよりますがスモール~3番のワンセット+中間サイズいくつかくらいと思います。ルートによっては4番サイズもあった方が良いでしょう。

      まずはエンジョイ・クライミングできることを祈ります。

      返信

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