H田です。
今年の沢始めになる東丹沢・早戸川水系の原小屋沢に行ってきました。
日程:前夜発6月4日(日)
メンバー:かみさん
この沢は近場の銘渓として知られる沢のクラシックコースですが、近年ヒルが増えているということで足がなかなか向きませんでした。
それでも思い立って2015年7月にアプローチをかけて見たところ林道が土砂崩れのため通行止めとなっており、思案のあげく転進をしたことがありました。
林道の再会の報を受け、満を持してトライすることにしました。
ヒル対策をしてはいきましたが渓相は明るく、ヒルが潜んでいるようには見えませんでした。
登山道を利用してアプローチし、雷滝のあたりから入渓の身支度をしたようなあんばいでしたが、長いと思っていた経路は思いのほかあっという間でした。
登れない滝の巻き道は比較的良好で、ぐいぐいと距離が稼げました。
それでもわずかにシビれる1~2手や数歩はあり、ライン取りによってはいかようにもなりそうでした。
小ぶりながらいくつかの滝は素晴らしく、緑の景観と相まってその美しさに見入ることしばしばでした。
迷うようなところはなく、やがて渓は水量を細め穏やかな源流の渓相となっていきます。
水がなくなると丹沢でよくあるような荒れた様相はほとんどなく、静かで原生の落ち着いた景観が心を和ませてくれました。
それでも造林小屋やかつての山小屋の残置物などから開発の歴史があったことはみてとれました。
稜線に出てすぐの姫次のベンチで休んでいると次々にハイカーがやってきていました。
若い人が多いですね。
本当に山歩きがはやっているのだと思わずにいられませんでした。
私どもは主稜線から外れ、バリエーション道の棒ノ木丸経由で一気に下山し、駐車スペースにたどり着いた頃はちょうど12時頃でした。
後から来た方が大勢いたようで、路肩やスペースには出発時にはなかった車やバイクがたくさん並んでいました。
結果としてもヒルのお持ち帰りはなく、良い意味で見込み違いでしたね。
林道の助けがないとあまり手軽とはいえませんが、時期を選べば評判通りの銘渓であることがよくわかりました。
この時期の晴れた日の沢登りは最高です。
ひりつくクライミングもいいですが、梅雨本番の前にもう1本ぐらいは行っておきたいものです。