黒伏山南壁「中央ルンゼ」

どうも。Yおかです。

 

先々週、H田夫妻にお会いした錫杖から身体に負荷を掛けすぎて風邪をこじらせ

絶不調のまま金曜の夜を迎えることに。体重を落とす為に無理し過ぎたか・・・。

 

 

台風の襲来により穂高でのアルパインからの転進先を、台風の進路予想を見ながら探すS木さん・・・の提案で黒伏山南壁に。

今回のメンバーは、元当会のS木⇔さんなのだ!

自分がここまで山に対して真剣(マジ)のラインになれたのもS木さんのお陰・・と言っても過言でもない。

 

 

黒伏山は船形山系に属した岩山で、マルチのルートが多く開拓されている。

 

ってことで、一路山形は天童市を目指す。

余談だが、学生時代に住んでいた家に近くに天童木工を取り扱うSHOPがあった、、そこに飾ってあったバタフライチェアという椅子が

どうしても欲しくて頼み込んで購入した・・・・。今となっては椅子としての機能はまったく機能せず、、椅子の上に大量の山の本が置かれている。

 

話が逸れてしまったが、道は逸れずに東北道の国見ってPAで仮眠を4時間ほどとる。<ベンチに銀マットを敷いて寝る>

ここで気づいた!!寝袋がない・・・・。つい厚着して寝れば風邪も悪化しないで済むという思考に頭が占拠されていて寝袋の存在を忘れていたのである。これは痛恨!!でも、衣類は沢山持ってきた。全部着て寝よう・・なんなら、ザックの中に足も突っ込んで寝よう・・・。なんなら、銀マットを

体に巻いて寝よう。

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取り付きについたのは、8時ぐらい。

既に先行パーティーが登っていたので2番手で登る。

アドレナリンで体調不良も何か和らぐ・・。

今年34歳だし、三路ルートの予定だったのだが、記録を見るとかなり脆いとあるので、今回は中央ルンゼを登ることに。S木さんは2回目らしい。

 

◾️1P Ⅴ+   フォロー

難しそう・・・。中間部のハーケンの多さがこのルートの難しさを物語る。

Ski

 

◾️2P Ⅲ リード

気持ちよく登れた。三人テラスまでロープを伸ばす。

IMG_2125

◾️3P 5.8  フォロー

んんn!先行パーティーのフォローがアブミを使っている!!wwww ピリ辛だった。

 

三人テラスから見た岩壁 OLYMPUS DIGITAL CAMERA

◾️4P Ⅲ リード

とりあえず長い。ムーブは単調だった。50mちょいあるピッチなので、60だと終了点まで行ける。

 

5P目にいる先行パーティに不穏な動きが・・・。あぶみの次は、ポータレッジかあ!と冗談を言っていたら

降りますので、ロープ投げます!! って敗退ってこと。聞くと地元の山岳会で、5P目の中間部~上部が濡れていて

<染み出し>とても行く気がしないとのこと・・・。そうですかああ。と悪そうですもんねーと同情しつつ

取り敢えず、山形名物の肉そばの情報を得る。ラッキー。

 

◾️5P Ⅲ フォロー

ここは簡単だった

5P目の終了店で、ここで敗退かこのまま突っ込むかを決めた。

折角東北まで来たのに敗退というのも辛過ぎる。で突っ込む事に。

てら

◾️6P-7P Ⅴ+ 5.8  リード

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突っ込むと決めたのは良いけど、この濡れたピッチのリード、自分だったのね。

難しいことはないけど、岩は濡れてフラットソールだと滑るのでなるべく乾いた岩を選んで登る。

緊張するが、冷静にホールドを見つけて登った。睡壁パートに入ったフレークが壊れそうで怖い、パワーで引き付けて登りたいが慎重に登る。

実は、この睡壁下でPを区切るのが正解だったらしい。7Pもリードしてしまった。

 

◾️8P Ⅴ+  フォロー

すずき

このルートの中で1番難しかった。 濡れた岩でひたすらマントルを繰り返す。

掴めるはずのカチがヌメル。ヌメル。S木さんの凄さを知るとともに、S木さんとの力の差を感じた。

 

◾️9P 5.10b  リード

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グレードはこのルート上でもっとも難しいグレーディングであるが、ボルトが短い間隔で連打されているので先ほどの8P目ほどの厳しさはない。

藪の先に終了点があった。この先はヤブ藪なのでここから懸垂で取り付きまで同ルート下降。すげーお腹空いた。。

 

後続パーティーの知り合いの方達は三十路ルートを登っていた。

1615

 

下山してお風呂に向かう途中から曇りから小雨に変わった。

教えてもらった肉そばをしっかりと胃に納めて、

https://tabelog.com/yamagata/A0605/A060501/6008500/

↑の肉そばが旨かった。

 

夜は後続パーティーの皆さんと高野豆腐パーティー。

初日と同じように、バックパックに足を突っ込み銀マットを体に巻いて寝た。

 

結局、風邪もだいぶ良くなり帰京の路につく。

 

 

東北はすでに秋の空気だった。

もう少し季節が進めば、一気に山は長い長い雪の時期に・・。

本当に山の夏は短い。

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黒伏山南壁「中央ルンゼ」」への1件のフィードバック

  1. kいそ

    もはや寝袋すら不要になりましたか。
    次回はもう服も脱ぎ捨てましょう。

    軽量化うらやましい限りです!

    返信

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