赤沢山針峰槍沢側正面壁

12月29日PM19時、年末の喧騒の東京をあとにした。

今回のパートナーは、Jさん

マイナー岩場研究会の代表理事・・・・。笑

案の定、11月頃に、年末に赤沢山のアイスに行かない？？とお誘いを受ける。

赤沢山・・・それどこ？！

色々と調べてみると、槍の手前の山なのね。

装備は、アイス道具1式（スクリューを十数本）、カム（マイクロカム～3番まで）、ハーケン、イボ、ナッツ、といった感じ。

食糧は、会のKさんから頂いたアルファ米を3泊以上

ガスは、中１ミニ１　軽量化のためジェットボイル

水は、雪を解かす想定した。

BCは、槍沢ロッジの入り口にテント

29日は、稲核で車中泊

30日は、坂巻に車を置いて、中の湯で県警の装備チェックを受けて入山

釜トンネル、大正池、上高地と抜けて横尾まで来た。。

流石に横尾はまで来ると少しは雪が増えた。

横尾の避難小屋でひと休憩して、先行パーティーの付けてくれたトレースをスノーシューで追った

15時前には、槍沢ロッジに着いた。

 

早速テントを設営した。エスパースマキシム、、冬用ではないので寒いが軽い！！

夏用のフライを被せて完成。

 

取りあえず、偵察に行く事に！先行パーティーは3人だった。

 

記録も少なく、トポの情報も曖昧、初めて見る岩は、凄く魅力的に、威圧的に見えた。

 

2人で、登れるラインを確認した

 

山野井さん初登のチムニーラインは、難しそうだった。

 

何度か、槍沢を通って槍に行った事があるが、この岩の存在には気付かなかった。

 

30分ほど偵察して、テントに戻った

 

狙うは、槍沢側壁の未登ラインだ。

氷と岩のミックスラインで、アイス中心

 

 

その日は、簡単に夕飯を済ませて19時には就寝した

 

翌朝は、４時に起床した。正直、寒くて何度か起きてしまった。

流石北ア、、３シーズンだと体に応える

 

朝食もアルファ米を流し込み、熱湯をテルモスに入れ、支度する

 

一気に昨日決めた場所まで駆け上がった

暗闇の中に浮かび上がる赤沢山はとても幻想的だった

 

急いで登攀の準備を行う

 

朝の冷えている氷の状態が良いうちに高度を稼ぎたい、昼間は温度も上がり

雪崩のリスクも倍増する

 

対岸に綺麗な氷のラインが見えた、、未登との事だ

 

 

 

1p目、Jさん　　取り付きカム＃１　氷のセクションで60m+10m

2p目、Yオカ　高度感のある氷のセクションで45m

3p目、Jさん　コンテでラッセル　60m+5m

4p目、Yオカ　弱点を突いて　氷雪壁　50m

5p目、Jさん　ノープロラッセルから短いプア氷　60m

6p目、Yオカ　出だし氷、ラッセル55m

7p目、Jさん　垂直木登り　60m

 

8p目、Yオカ　ラッセル＆木登り60m

 

最終ピッチを終えて、TOPOには更に奥壁も登ると充実したクライミングになると書かれている。

 ルート名は、平成大晦日ルート

14時半、、いい時間だ

 

お腹一杯で満足したので下山の用意を進めた

クライムダウンは出来そうにないので、懸垂で降りる事にした

 

昨日の偵察で見た広いルンゼを懸垂することにした

 

1発目は、灌木で　60m

2発目は、Vスレ　60m

3発目は、灌木　　60m

4発目は、クライムダウン

 

16時前、無事にスノーシューをデポした場所まで降りて来れた

 

そこから一気に下山して、暗くなる前にテントに戻って来れた

ガチャを片して、冷え切った身体を温かい飲み物で温めて

人心地になれた

 

2018年12月31日　大晦日だ。

もうすぐ新しい年がくる

きっと炬燵に当たり、紅白歌合戦でも見ながらいる頃だろう～

しかし、僕らのいるのは、氷点下10度にもなるテントの中だ

 

この日もアルパインクライマーらしくアルファ米にスープで済ませた

 

明日の朝も寒そうだ

 

2019年元旦

取り敢えず、新年の挨拶を交わして

お湯を沸かす

Jさんのお餅、僕の持ってきた昆布で軽いお正月料理・・・

 

下山中に、横尾で前穂東壁がよく見えた！

ラッキー！！

 

途中、ブナの会のクラマーに会い、情報交換

 

意地で坂巻温泉まで歩いて降りた

 

坂巻温泉の内風呂が新しくなっていた！