八ヶ岳東面(天狗尾根~真教寺尾根下降)

K宮です。トレーニングで八ヶ岳東面に行ってきました。3日間で赤岳西面の登攀を含む継続を考えてましたが、土曜日は清里が雨予報なので日月の2日での計画となった。目的は、ゴールデンウィークで必要と思われる用具をすべて担いでの縦走。

 

山行日   3月20日(日) ~ 21(月)

コース・タイム
20日(日)  美しの森(6:20) → 出合小屋(8:25~50) → 天狗尾根 → カニのハサミ → 大天狗 → ▲(小天狗手前の鞍部/16:35)

21日(月)  ▲(6:45) → 小天狗 → 真教寺尾根下降点(7:30~35) → 赤岳南峰(7:45~55) → 真教寺尾根下降点(8:05~15) → 真教寺尾根下降 → 旧たかね荘(12:15)

メンバー   K宮(L)  Y岡

総重量    K宮(22Kg)  Y岡(K宮以上)

 

20日(日)

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美しの森の駐車場に雪は無い、林道にもない。頭をよぎったのは地獄谷の渡渉だ。雪が少なく雨あがりでもあり増水していると厄介だ。しかし、いつもはめげるこのアプローチも今日は楽だ。

 

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懸念した渡渉は7~8回か、予想通り雪は少ないが気になった増水はさほどでもなかった。流れの中の石の露出面は凍っていてすべる。非常にバランスを要し苦労した。出合小屋でハーネス・アイゼンを着け出発する。右の写真は、いつもの撮影ポイントで、30m岩壁・被った大天狗の上部、後方の白い峰は赤岳手前の竜頭峰。Y岡さんのザックが大きい。

 

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赤岳沢から尾根上に上がるも雪は少ない、トレースはあるし雪はしまっているのでワカンの必要性を感じない。林道からY岡さんのペースに着いていけない。尾根上の樹林帯においても各自のぺースで歩くこととする。但し、要所要所では後方確認してもらい待ってもらった。私はこの重量以上で何度か同ルートを歩いている。ボッカ的には問題ないが、スピードに着いていけない。左写真はカニのハサミ(中央スカイライン)と30mの岩壁、右は権現岳東稜と旭岳東稜。

 

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急な樹林帯を抜け10mの岩壁に着く、2組の先行パーティー(3人×2組)がいてトップの組がロープを出して取り付いている。雪が多ければキックステップで問題なく超えられるが、中途半端な雪なので念の為に出したのだろう。ここまでラッセルしてもらったので感謝の意味も含めのんびり待つ。続く30mの岩壁も順番待ち、先行パーティーは2組とも天狗尾根を抜けてキレット小屋まで行くとの事。我々は同尾根上での幕営なので焦りはない。2つの岩壁は、我々も重荷とロープワークの確認を理由にY岡さんトップでロープを出した。30mの岩壁は弱点を選んだが重荷を担いでのリードは大変だったろう。フォローは非常に楽だ。左の写真の岩頭を回り込むと大天狗、右は竜頭峰と真教寺尾根上部(スカイライン)である。

 

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大天狗、ここも順番待ち、風が出て来て少し寒い。我々含め3パーティーとも右から1段登りトラバースして超えた。ここはY岡さんが空身でリードしK宮は担いでフォロー、Y岡さん担いで登り返す。幕営地は予定していた大天狗と小天狗の鞍部で、強風が吹くと辛いが対応は可能。幸いに大した風は吹かずゆっくり休めた。上の2枚の写真は大天狗、下2枚は小天狗。

 

21日(月)

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朝起きて外に出るとガスが湧いていた。写真を撮ろうとカメラの電源を入れるが入らない。寒さでバッテリーが冷えたようだ。しばらく写真なしである。寝過ごしたので急いでテントを撤収し出発する。小天狗を回りこみ尾根に這い上って登山道へ、合流したら赤岳方面に向かう。真教寺尾根分岐にザックをデポして展望の利かない赤岳山頂を踏みにいく。山屋の性か、ピークを踏まないと気分が悪い。戻って真教寺尾根の下降に入る。最初の3~4ピッチが核心と考えていたが、3連休で多くの登山者が入ったらしくしっかりしたトレースがあり、ロープを使うことなくクライムダウンできた。安全地帯に入るとカメラも復活、写真はY岡さん。

 

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高度が下がるに従ってガスが取れ視界が良くなる。左の写真は天狗尾根、右は安全地帯に入ったY岡さん、トレースを忠実に下ればさほど潜らず歩ける。後は長い尾根をひたすら旧たかね荘を目指して下る。今日もきついが睡眠をたっぷり取ったので昨日より幾分楽だ。下降と言う事もあるが・・・・・ でも離される。

 

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旧たかね荘(現在は名称が違う)からの赤岳。右は清里駅、八ヶ岳の東面に通って30数年駅舎も町の雰囲気も変わった。

今回の山行でお互いに体力・技術力が把握出来たと思う。装備も再検討が必要だ。もっと軽量化を考えないと継続はシンドイ、とくに私は・・・・・ でもゴールデンウィークが楽しみになった。

 

 

K宮    記

 

 

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