H田です。
8/10~17で米子空港を起点とした島根半島・鳥取の岩場でのクライミングトリップをしてきました。
あわせて大山の最高峰をめざす登山にも挑戦してまいりました。
メンバーはかみさん。
期間中はほぼ好天に恵まれました。
恵まれすぎて、東京より暑い気温に苛まれることにもなりましたが。
ご主人に重要な情報を教えてもらいました。これは貴重でした。
この場を借りて御礼申し上げます。
早速、松江市の北西にある魚瀬(おのぜ)の岩場を見に行ってみました。
こぢんまりとしたエリアではありましたが、なかなか面白そう。
とりあえず1本、上の写真のルートを登ってごあいさつとさせていただきました。
旅の宿泊はまるで決めていなかったのでやはりあたふたしてしまいましたが、1時間ほどかけてマリンパーク多古鼻という素晴らしいキャンプ施設にたどり着くことができました。
廻り目平キャンプ場と同料金で、最高のロケーションと施設が完備されています。
11日からはエリアを巡るクライミングとなりました。
まずは片句・高城鼻の岩場へ。
アプローチで大苦戦し、なかなかわかりませんでした。どこにおいてもこのエリア探しがまさに核心で、トレジャーハンターの心持ちでした。
片句の岩場はアプローチにフリーソロがあるものの、全エリアの中でも随一のものでルートも充実していました。
地元のクライマーの方々にも出会え、エリア状況など教えてもらいました。
人気の「ドン・ガバチョ」5.10dを触ってみましたが、核心部はまるでダメ。前傾壁はもう登れないかなとも思ってしまいました。
そうこうやっているうちに陽がさしてきます。陽に当たるともうやっていられません。
ごく簡単なルートでお茶を濁して退散しました。
日中は車内で冷房を効かせ休息しないとどうかなるかと思う状況でした。
2つのエリアを偵察し、グダグダになって魚瀬の岩場へ行き、1本だけ登ってキャンプ場に帰りました。スーパーで買ったサザエが安く、壺焼きにして食したらうまかったのがせめてもの慰めでした。
12日もエリアめぐり。
まずはキャンプ場から近い沖泊の岩場を偵察し、できれば1本は登るつもりでいました。
地元の方に道を教わり、何とかたどり着けましたが取付付近の藪が強烈で登るのは見合わせました。
次は西に移動し、片句の岩場へ。
前日はまるでダメだった「ドン・ガバチョ」にリトライしました。
1登目でヌンチャクを掛けに行きましたがやはりダメ。
TRでムーブを探るとちょっと見えてきました。
時間をおいて昼前に2登目、そして陽の加減からラストトライ。
じっとしていてもこれまで経験したことないほどの手汗が出ます。
思惑通り登れてしまいました。
これは紛れもない☆☆☆ルートですね。
島根半島の岩場最高!
日中のトライは直射を浴びるので考えてしまいましたが、頑張って手結ノ浦(たいのうら)倉内湾は偵察のみ(登れそうもないと思えた)、膳棚は昨日も偵察しているので2本に絞って登ろうということになりました。
暑さでぼーっとしそうになるのを振り絞って、目当てのルートは登ることができました。
限界を感じつつ島根半島をあとにし、松江市のビジネスホテルに泊まりました。
たいして登っていないのにクタクタで、翌日は完全レストとしました。
13日は松江市内を城や小泉八雲関係の観光~神魂神社と巡って、気分あらため大山にアプローチしました。
天場を探して三ノ沢付近の駐車エリアに定めました。
今回の大山登山は一般ルートの弥山(1709m)ではなく廃道となったルートを辿る剣ヶ峰(1729m)を目指すものとしました。
大山の最高峰はまごう事なくこちらだからです。
14日の朝5時頃に出発。
鳥越峠までは一般道でしたが、そこからの稜線はバリエーション扱いです。
樹林帯が切れるところから廃道になった意味がわかります。
やばいです。
調べた通り、ボロボロでザレザレ。
ところよっては平均台のようになっている箇所も。
それでも、山慣れたものにはいうほど悪くもなく踏み跡もはっきりしていました。
ただ、この踏み跡は刻々と変化するもので当てにはなりません。
そうこうするうち7時半頃、剣ヶ峰山頂到着。
弥山方面はさらに悪いようで、辿る気はありません。
先着した登山者が3人いました。
そのうちの若者の1人はポケモンGOをしていて、モンスターを捕まえたとかで大喜びの様子。
善し悪しはともかく、これも時代の一場面ですね。
来た道戻りではつまらないので、周回するように戻ることにしました。
やはり悪い象ヶ鼻までの尾根を経てユートピア小屋へ。
もう少し花があるかと思いましたが、その当ては外れました。
そこから駒鳥小屋までのルートは破線の道扱いで、一寸わかりづらい感じでした。
陽が昇ってきて暑くなってきたこともあり、この帰路は長く感じました。
ようやく駐車スペースに戻ってきたのは11時半頃。
大山寺あたりの日帰り温泉に入って一服してから、一路鳥取の海辺を目指して移動しました。
この日のキャンプ地は海水浴場近くのキャンプ場。
関西方面からのヤンキー系の御家族が目につきました。
かみさんは砂浜に車を入れてしまい動けなくなってしまいましたが、いち早く異変に気づき車押しを手伝ってくれたのはそんな方々でした。
人は見かけによりません。この場を借りて再度御礼申し上げます。
このキャンプ地は暑すぎでしたが、スーパーで買った巨大岩牡蠣を食して何とか寝ました。
15日はいよいよ鳥取の岩場、長尾鼻へ。
この日は蒸し暑いものの今までよりは空に雲がかかっており、ぐっと過ごしやすくなりました。
ねらいのルートをやさしめグレードの4本だけに絞り、次々オンサイトで登ります。
上掲の写真のルートはわざわざここまで来た甲斐があったと思わせてくれました。素晴らしかったです。
さらにTRで素晴らしい11bルート(「サイボーグMMH」)を触ってみますが、もう根性切れ。
今までなら絶対見逃さなかった手頃な10cや11aは次回?のオンサイトにとっておくことにしました。
この夜から天気は不安定になるのと海岸が暑すぎるのがあったので、三朝温泉(の安宿)で宿を取ることにしました。
途中、井出ヶ浜(駐車無料)でクールダウン。海に入るのは何年ぶりかなどと思いながらも気もちんよかでした。
16日は完全レスト。
行ったことのない鳥取砂丘など見て観光でした。
この日の午後は久しぶりのまとまった雨となり、タイミングを感じました。
一路西へ戻り、この日は境港のビジネスホテルに泊としました。
17日は帰る日ですが、島根半島最後の岩場である七類の岩場が至近のようなので見るだけでもと思いアプローチをかけました。
わかりにくい上に少々きつい道のりで、異様な蒸し暑さとともに難儀しましたが無事たどり着くことができました。
エリアは発表時より支点状況が良くなっているようで、思った以上に手軽に遊べました。
昼前には車に戻れるよう、わずかに2本のルートを登って今回のツアーの〆としました。
この時も入り江を巡りました。
地元の方もよくわからないようでした。釣り師の行き来はよくあるようで、踏み跡ははっきりしていました。
今回、どのエリアも素晴らしいロケーションでしたが、そのアプローチで目にした海岸線の現実は行ってみて初めてわかるものばかりでした。その量とにおいとそれらの行く末に驚愕したものです。
境港まではわずかの位置なので、残りの時間は観光としました。
といっても水木しげるロードを歩くぐらいでしょうか。
外国(中国?)からの大型客船が停泊しているようで、それらしい人もよく見かけました。
インバウンド景気というものでしょうか。
暑くて観光もそこそこに、米子鬼太郎空港へ。
元々は昔行った広島・三倉でのツアーで島根半島の岩場の存在をローカルの方に聞いたのが発端でした。
怪我もなく、無事終了できてなによりでした。
今回もあらゆる面でかみさんの協力を得て、本当に感謝しています。
下山連絡先のK師匠ともども本当にありがとうございました。
お出迎えはやはり目玉オヤジなのですね。
個人的には子泣きジシイ派なのですが。
クライミングトリップお疲れさまです!
かなりの暑さも伝わってきましが、いつもながら内容も楽しさも、とても素敵な旅で羨ましいかぎりです!
しかし、ポケモンGOはそんな山の上にも出現するのですね。どんなモンスターなのか?気にはなりますね(笑