戸台 

昨年の12月、元会員のS木さんの知り合いのJ兄さんに「穂高の屏風でアイスができるらしいけど、行かない?」

と誘われる。

興味本位で、YES と答える。

2月の3連休。

あとで、悠久堂で古いCJや岩雪を買い漁りルートを確かめる。

CJから出ている西村豊一氏の冬期クライミングに載っていた。

 

この時期の記録はNETにもなく、多分凍って繋がっているだろうということで計画・・・。

 

しかし、、その週の天気予報は低気圧2つ!しかも南岸

 

ってことで、屏風は早々に諦め、戸台に転進!

これが大当たりだった!J兄さんありがとうございます。

 

金曜日、早々に仕事を切り上げ一路、高遠を目指す。

戸台口の駐車場に着いたのは日付変わって10日の午前1時。

4時間ほど寝て、5時半には歩き出した。

途中何回か渡渉をして、赤テープを頼りに歩を進めた。

3時間ほどで丹渓山荘に着いた。ここが3日間BCとなる。

koya

早速テントを張り、割れていたガラス窓に古い雑誌を張ってみたりと、ダクトテープ大活躍!

hairkae

支度して上流を目指す!

トレースがバッチリ付いているので、ツボ脚でも全然問題ない。

Jさんは、モンベルのチェーンアイゼンを付けていた。

1時間ほどで、キリンの首、像の鼻が現れた!

zou kin

kirin

モノクロのトポでしか見たことなかったので、思わず「WAO!」と声が出てしまった。

キリンは、繋がっている感じだった・・。念のため、Jさんが双眼鏡で確認、抜け口の喉のあたりが細いらしい~

う~ム、、ってことで、更に上流を目指すことに。

しばらく進むと、五丈の滝 F1-F2が現われる。F1はロープを出して登った。F2は傾斜も緩かったのでフリーソロで登り

f1 5

 

f2 5

駒津沢にたどり着いた。12時半

koma

素早くギアをハーネスにセットして、取り付く。

1P目山岡 途中、左の岩で切った

2P目Jさん

 

久しぶりのアイスでのリード、ついついスクリューを多めに入れてしまう・・・。猛反

ランナウトが怖い・・・。

 

F2はしょぼかったので登らず、F1のみで立木から懸垂、ダブルの60mだったが微妙に下まで着かない。

仕方ないので、クライムダウンで降りる。アイスのクライムダウンは初!めちゃくくちゃ怖い。

 

五丈の滝2つを懸垂して丹渓山荘には17時頃に着いた。夜は3パーティーが一緒だった。

川で水を汲んで、各自でご飯を食べた。野菜を持ってきたので、簡単なスープをつくった。

21時には就寝した。

夜は雨だった・・・ここは標高1,700で雨か・・・暖かい夜だった。

 

夜中降った雨も早朝には上がっていた。5時に起床した。

朝食を簡単に済ませ、ギアを纏めて、すぐに小屋を出た。6時

雨で雪が減った印象・・・。昨日通ったルートをひたすら進む。

奥駒津沢まで来た。この岩陰になら、幕営可能だろうが、重いザックを背負って五丈の滝を登るのはシンドイかもだけど・・・。

そこから先はノートレース!!

腰まで埋まる・・。

11

ラッセルを繰り返し、何とか目的の氷瀑に着いた。9時半

58

そう!『一番星』

 

太く成長していた、デカイ! 100mはある。

久しぶりにドキドキした。

kori

近くで見ると細いツララの集合体で、スクリューインが難しそう。

しかもスカ氷っぽい。

半分程度で太目のつつらを支点にして撤退!!

12

登ってきた道をひたすら降りる、、悲しい。

 

まだ昼だ。

さて気を取り直して、奥駒津を登ることに!

kikiki

これは快適!

F1:Jさん

2:山岡

3:Jさん

4:見つからず・・・

 

Vスレッドで支点を作り2回懸垂をした。

 

小屋には、17時半に着いた。

<急に気温が下がり、帰り道は氷結していてスゲー滑る!チェーンアイゼン・・・いいなあ。>

 

野菜スープにチキンを入れて、ジフィーズを流し込む。

雑炊だ。

 

腹一杯になったので寝ることに 就寝21時

 

翌朝は、よく冷えたいた。

5時に起床した。

小屋から近場の「舞姫の滝」を登りに行く。

123

 

F1:Jさん

F2:歩き

F3:山岡

mai

F3は、40mほどで、一見登り易そうだ!

パンプ地獄と、左手でのスクリューインに苦しめられた。。

ランナウトでメンタルをやられ掛けたが、Jさんに励まされ完登した

アイスも鍛錬が必要だと感じた。

 

小屋に戻り、帰り支度を纏め11時40分に小屋を出た。

 

帰りに歌宿沢、上濁り沢などの取り付を見て回った。

 

冬陰も・・・。

1545

13時40分に駐車場に着いた。

高遠のサクラの湯で汗を流して帰路についた。

 

戸台は、アプローチが長く氷に辿り着くまでが大変だが、混むことはなく

しっかりと氷と対峙できる。

 

山はデカく、氷も大きかった。

 

あの青々とした巨大な「1番星」をいつか気持ちよく登れるようにトレーニング頑張ろうっと!

8989

 

戸台 」への4件のフィードバック

  1. Ku谷

    迫力ある氷と充実した山行ですね。
    それにしても『一番星』!!!名前も氷も良いねー
    素人のワタスでもウワースゲー!って読ませて頂きました。
    山ちゃんの熱い情熱と強い気持ちが伝わってきました。
    次回、恒例の食レポも楽しみにしてます!
    それにしても、『一番星』ってカッコ良くて、良いルート名だね。

    返信
  2. 匿名

    丹渓山荘、懐かしい〜〜!!

    あんな間取りだった記憶はあるけど、かつての面影はなく、目玉オヤジがいそうだね!
    オイ!キタロウ!

    来シーズンは屏風へ行けるといいねー

    返信

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