笠ヶ岳 穴毛谷 四ノ沢ピナクル 五月晴れ

どーも 山岡です。

平成最後の夏休み、、フリークライミングが面白くて、毎週のように瑞牆、小川山に通い、

色んな課題を触ってムーブを繋げて、時には落胆して、時には歓喜してクライミングの奥深さを知った。

中でも、N嶺さんと行ったカサメリで登った、真実の口(10d)素晴らしいルートだった。

グレーディングは、10dと決して高くはないが、内容が素晴らしかった。

しんjつ

ホールドが本当に上手く散りばめられている。手を伸ばした先に、必ず期待を裏切らいホールドがある、、、手が自然に伸びていく感覚・・。気付くと、いつの間にか真実の口と言われる部分に差し掛かる。25m、あっという間に終了点に着く。流石は4つ星、久しぶりに素晴らしいルートに出会えた。この岩にはこのルートしかない、是非ともMOSで登って素晴らしさを体感して欲しいと思った。

 

 

8月後半の北岳バットレス集中に備えて、アルパインでも行きたいなああと思っている矢先に、マイナー岩場研究会のJ氏から声が掛かる。

「穴毛谷」に面白そうなルートあるから行かない??

四ノ沢ピナクル 五月晴れルート(10b)

どこですか?

登山体系とかの類か・・・

意外にも、菊池本に載っていた。奇跡

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ってことで、準備する。

 

笠ヶ岳までの継続登攀!!!!

 

8月21日早朝東京を出る、10時前に新穂高に着いた。

そこから、Jさんの妻とは別れ、四ノ沢を目指す。

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二の沢、三の沢と順に詰めて行く。

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四の沢に入り暫く歩くと、雪渓が出てきた。

2

アイゼンを付けて歩く。アプローチシューズにアイゼン・・・

3

スノーブリッジの崩壊部分を渡る、先にJさんが渡る。

4

Jさんが渡り終えたので、今度は自分が、、、

慎重に渡り、アイゼンを外して、岩場を登り始めた瞬間、今まで聞いたこと音と共にブリッジが崩壊!!!!!

まじーーーーー

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軽自動車、多分ジムニーぐらいの大きさのセラックが飛んできた、、ザックに当たっら、自分も吹っ飛び兼ねない・・・。取りあえず、体を岩になるべくべったりとくっ付けた。

後は、叫ぶしかない・・・。

 

足の震えが止まらなかった・・。

 

アイゼンの着脱に時間が掛かっていたら、、渡るのに躊躇していたら、

色んな偶然が重なって助かった。

9

テン場は、少しでも落石を避けるべく、取り付きよりも離れた位置の二人が横になれるギリギリの広さのリッジにツエルトを張った。

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翌朝、満点の星空の下、朝食をかき込み、自分のザックに二人分の荷物を詰め、Jさんのザックには、水と行動食のみを詰めて出発!

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奇数PがY岡、偶数をJさん

11

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1P目、60目一杯に伸ばす。大分自然に還っているなああ

 

2p目、フォロー、荷物重過ぎる!!!苦行、、

ガバホールドを探して、体を持ち上げて突破するstyleに・・・

っが、ガバホールドに手を掛けた瞬間、動く、、、デカい岩の塊ごと・・。まじ!!!!❔

 

やべーー

焦る、、取りあえず、この岩は落ちる、もう時間はない、今落としたら、ロープを巻き込んで、ロープが切れてしまう。

急いでロープを緩めてもらい、岩の上を通す、あとは、手をそっと退けると勢いよく冷蔵庫ほどの塊が落ちて行った。火薬の匂いがした。

下に人が居なくてよかった。人気ルートでなくて良かった。

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3p目は、10aのクラック、抜け口が少し悪そうだが、手はハンドがバッチリ決まる。

ステミングも使いながら、OSできた。

フォローでJさんが上がってくる。フォローだと荷物があるので大変、、、、

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4p目は、」5.7のチムニー、Jさんがリード、ここで登場!!ビックブロー!!

初めて回収した!!

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使い方を現場で教わる。なるほど。

 

5p目、最終ピッチだ。 10bが付いているが、いいとこ5.8ぐらいだった。

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そこから、尾根を少し歩き、灌木から懸垂でルンゼに降りた。

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そこでロープを畳み、ガチャ類を分けた。

後は、ひたすら笠ヶ岳の山頂に向けて歩を進めた。2時間半ほどで山頂に着いた。

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14時過ぎ

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テンバには、Jさんの奥さま、通称パイセン(昨年にヨセミテに一緒に行った仲間)が既にテントを立てていたので、その横にツエルトを張った。

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コーラとキリンレモンで乾杯して満点の星空を見ながら就寝。

 

翌朝は、台風の風が吹き荒れる中、笠新道で下山。

 

お風呂に入って、テンホウで餃子を食べて帰宅の途に着き、その足で江戸川橋のジムに直行!!!今回もハードな山でしたw

27+

 

 

笠ヶ岳 穴毛谷 四ノ沢ピナクル 五月晴れ」への4件のフィードバック

  1. H田

    スリリングで充実した山行ができたようでうらやましい限りです。
    すばらしい!
    ただ、「10bが付いているが、いいとこ5.8ぐらいだった。」とのことですが、情報がない状態で登った初登者が感じたことに思いに至っているのか心配です。
    私もそういう感想を持つことがありますが、自ら戒めるようにしています。
    将来があるクライマーなのであえて言わせてもらいました。

    返信
    1. Yオカ 投稿作成者

      ご教授、ありがとうございます。初登者の想いを大事にこの先もクライミング人生を楽しみます!
      おそらく崩落が激しく、ルートが途中消えている感じがしました。あくまで推測ですが・・・。

      返信
  2. ふー

    ども、初登者です。
    ワンプッシュで頂上まで、最高のスタイルで第2登、素晴らしいです。

    しかし、グレーディングって難しいですね。
    10年程前までは辛いと言われる事が多かったので、最近はパートナーの意もくみ甘めになっていると思います。
    私自身、オールフリーアルパインの場合、安全面を考慮し妥当から甘めくらいの方がイイかな、と考えが変わってきたと思います(もう歳なんで、おせっかいジーチャンですな)。
    グレードアップされるよりはダウンされた方が、ルートが安全に登られている確率が高いので私自身も嬉しいです。
    最終ピッチは言われる通り、5.8~5.10aの間くらいのような気もします。
    再登される方々が、正直な体感グレードを上げて頂き、安全の上にグレードが確定する事を願っています。

    返信

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