H田です。
腕の不具合や仕事の多忙でしばらくこれといった活動をしてきませんでした。
沢のシーズンを迎えたのをうけて少しずつ再会しています。
今回はシーズン2回目にして異色の沢、大ノ山沢です。
メンバーはかみさん。日程は6月10日の日帰り。
2018年6月現在、玄倉林道は車両通行止めであるとともに道路の崩落により歩行者も含め通行止めの措置がとられています。近年「ユーシンブルー」で有名になった一帯はアプローチ困難になっています。
ところが、この大ノ山沢は最終駐車場のある玄倉バス停からアプローチ至近で、その割に短くも興味深いゴルジュがあるのでトライしてみることにしました。
出合すぐのF1 3段10m滝はやさしそうですが念のためロープをつけて登りました。
まもなくすばらしく切り立ったゴルジュと垂直の滝にお目にかかれました。
滝の直登は通常不可能で、少し戻った側壁を2~3歩きわどく登って樹林に出て巻きます。
ゴルジュ帯にわざわざ降りて登るむきもあるようですが、今回は普通に巻いてゴルジュの終点の滝上に出ました。
その後は平凡な河原歩きが続きましたがこれも短く、出合から2時間ほどで沢は終了し鞍部に至りました。
少し上がったところが山頂。とはいえ、何ら表示等もなく植林が広がるばかり。
ここで昼食でもと荷物を広げた時、それは忍び寄ってきました。
山ヒルの大群が鎌首をもたげて襲いかかってきました。
不意を突かれた感でけっこう慌てふためいてその場をあとにしました。
大急ぎでパッキングし、読図が必要な踏み跡も薄い下山路を目指し大慌てで逃げるような下山となりました。
ほどなく駐車場で荷物や体を調べるとお互い「お持ち帰り」があり、血を吸って膨らんだやつは当然処置いたしました。ヒルの躍動感たるや、すごいものです。
頭部からもヒルと思われる出血があり、足から上がってくるだけではないのかとたいへん驚きました。ただこれはヘルメットや帽子を地面に置いた時に付着した可能性が高いと思われます。
日帰り風呂にたちよって念入りに身を清めましたが、ヒルジンのためしばらく出血が止まりませんでした。
下山してからわかったことですが、大ノ山沢の入渓点は1999年に13人のキャンパーが増水に流され亡くなった場所でした。
今回はもちろん平水で、玄倉川本流とはいえ場所を選べば足首上くらいで渡渉できました。
亡くなったグループは再三の警告を無視して居座ったあげくの事故であったこともあり社会的非難を浴び、今日に至る河川利用のあり方に課題を投げかける事例になりました。
事件を報じた当時の動画をユーチューブでみる(昔のニュース映像はこんなショッキングな映像を放映していたのですね)と凄まじい濁流に慄然とします。
玄倉川流域は好きでここ数年毎シースン通っていますが、河川の特性(上流にダムがあるならそのタイプを知るなどの知識)と本質(そもそも人の思うようにならない)をあらためて肝に銘ずるようにしたいと思いました。
ヒルも頭の隅にあったものの、襲撃されると慌てふためきました。
沢は総合力だと今回は勉強になりました。
久しぶりの投稿を楽しく読ませて頂きました!
沢歩きを開始されたようですが、ヒザの具合はいかがですか?
無理なく大事にされてください
しかしヒル!
しかも頭にも付着していたとは、、、
もはやメデューサ、、、
しかし、もしかすると髪の毛増えてラッキーなのかれませんね!
次回の報告を楽しみにしています